遺品整理はいつから始める?自分でやる手順と「デジタル遺品」や「悪徳業者」の注意点
無理に進めると、大切な権利書を捨ててしまったり、親族間で相続トラブルに発展することもあります。 本記事では、遺品整理を始めるべきタイミング、効率的な仕分けのルール、そして業者に依頼する場合の「失敗しない選び方」を解説します。
- 遺品整理を始める前にやっておくべき「相続」と「契約」の手続き 「残す・捨てる・保留」の3択で進める効率的な仕分け術 トラブル回避!デジタル遺品(スマホ・PC)の扱い方 業者に頼むべき「特殊清掃」が必要なケースと費用相場
まず最初にやるべき緊急対応3ステップ
・貴重品(権利書・通帳・印鑑)の確保
何よりも優先すべきは、資産に関わる重要書類の確保です。通帳、印鑑、不動産の権利書、保険証券、年金手帳などを探し出し、一箇所に保管します。タンスの裏や本の間など、思いがけない場所に隠されていることもあります。
・ライフラインの解約・名義変更
誰も住まなくなる場合でも、電気・水道は片付け作業のために使うことがあるため、解約のタイミングに注意が必要です。まずは各会社へ連絡し、「名義変更」または「使用停止予約」の手続きを行います。
・親族間での「方針決定」
トラブル防止のため、「いつ行うか」「誰が主導するか」「費用はどうするか」「形見分けはどうするか」を親族全員で話し合います。独断で進めるのは絶対にNGです。
遺品整理が進まなくなる主な原因とは
遠方で通う時間がない
実家が遠方にある場合、週末ごとに通って片付けるのは交通費も時間もかかり、現実的ではありません。数ヶ月かけても終わらず、最終的に空き家として放置されてしまうケースが多いです。
荷物が多すぎる(ゴミ屋敷化)
高齢の方は「もったいない」精神で物を溜め込む傾向があります。長年の生活で蓄積された荷物は数トンにも及び、家族だけで分別・搬出するのは困難を極めます。
賃貸の退去期限がある
故人が賃貸物件に住んでいた場合、家賃が発生し続けるため、速やかに部屋を空けなければなりません。四十九日を待たずに急いで整理する必要があります。
自分で進める遺品整理の基本手順
部屋ごとに、荷物を以下の4つに分類しながら進めます。
- 残すもの(貴重品・思い出の品)
- 迷うもの(一旦保留)
- リサイクル(売れる家電・家具)
- 処分(明らかなゴミ)
家庭ごみとして出せるものは、自治体の収集日に合わせて出します。大量に出すと回収してくれない場合があるため、数回に分けるか、地域のクリーンセンターへ直接持ち込みます。
残すものが決まったら、親族へ配送します。不要になった家具・家電・着物・骨董品などは、リサイクルショップの出張買取を利用すると、搬出の手間が省け、処分費用も浮かせられます。
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画像: (梱包資材) 説明: 【必須】大量に必要になります。「誰の・どの部屋の・何が入っているか」を箱に大きく書くのがポイントです。 仕分け用 価格: 2,000円〜
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自力で解決 vs プロの業者 比較表
| 比較項目 | 自分で解決 (DIY) | プロに依頼 |
|---|---|---|
| 費用目安 | 29,999円 〜 100,000円 | 150,000円 〜 500,000円 |
| 作業期間 | 週末ごとの作業で数ヶ月〜半年かかることもザラにある。 | スタッフ数名で作業し、1日〜2日で完了する。 |
| 不用品の処分 | 分別、ゴミ出し、粗大ゴミの手配、リサイクル店への持ち込みなど、全て自分で手配が必要。 | 分別から搬出、処分、買取、リサイクルまで一括で代行してくれる。 |
| 探索能力 | 衣類のポケットや本の間にある現金・貴重品を見落として捨ててしまうリスクがある。 | 貴重品捜索のプロとして、あらゆる場所をチェックしながら仕分ける。 |
プロに頼むべきサイン
以下のような場合は、無理せずプロに相談することを推奨します。
お部屋で亡くなられ、発見まで時間が経過していた場合、体液による汚染や死臭が発生しています。感染症のリスクが極めて高いため、入室せずに「特殊清掃」のプロに依頼してください。
昔のタンスや冷蔵庫は非常に重く、素人が階段を使って降ろすのは危険です。壁を傷つけたり、怪我をする恐れがあります。
思い出の品を見るたびに手が止まり、精神的な負担で体調を崩してしまう遺族の方は多いです。「辛くてできない」は甘えではありません。心の健康を守るためにもプロを頼ってください。