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エアコン取付・工事

中古エアコンのDIY取り付けは損をする?「真空ポンプ」の必須性と、素人が陥るガス漏れの罠

暮らしのお困り事アドバイザーManami 監修
2025年12月 最新情報
「ネットオークションで安くエアコンを買った」「引越しで取り外したエアコンを新居につけたい」 取り付け工事費(1.5万〜2万円)を節約したくてDIYを考える人は多いですが、エアコン工事は「家電の設置」ではなく「ガス設備の工事」です。

失敗すると「ガスが抜けて冷えない(修理費2万円〜)」か、「水漏れで部屋がカビだらけ」になります。 本記事では、DIYに必要な専門工具のコストと、中古エアコンを取り付ける前に確認しないと詰む「ポンプダウン」の条件について解説します。
この記事でわかること
  • 工具代で赤字?エアコンDIYが「1台だけなら損」な理由 中古エアコンの命綱!「ポンプダウン」と「真空引き」の役割 ガス漏れ事故を防ぐ「トルクレンチ」と「新品配管」の重要性 無資格でやってはいけない「電圧切り替え」と「コンセント交換」

中古エアコンDIY設置の可否を判断するチェックリスト

・「ポンプダウン」されているか確認

最も重要です。前の家で取り外す際、室外機の中にガスを閉じ込める「ポンプダウン」作業が完璧に行われていましたか?もしガスが抜けた状態でパイプを切断していた場合、そのエアコンは空っぽです。取り付けても冷えません。

・電圧(100Vか200Vか)の確認

エアコンのプラグ形状と、部屋のコンセント形状が合っているか確認します。電圧切り替えやコンセント交換は「電気工事士」の資格が必要です。合わない場合は無資格でのDIYは不可能です。

・配管穴と「専用回路」があるか

壁に配管を通す穴が開いているか、エアコン専用のコンセント(ブレーカーから直結)があるかを確認します。穴あけや電気配線工事が必要な場合、DIYの難易度は跳ね上がります。

中古エアコン購入・移設で失敗しやすい3つのケース

ネットオークション・フリマでの購入

「取り外し済み」として売られているエアコンは、素人が適当に外してガスが抜けているケースが多々あります。安く買っても、取り付け後にガスチャージが必要になれば、新品を買うより高くなります。

引越しによる移設

引越し業者のオプション工事が高い(2万円〜)ため、自分でやろうとするケース。しかし、運搬中の振動で配管が折れたり、部品を紛失するトラブルが多いです。

知人から譲り受けた

「まだ使えるから」と貰ったものの、10年以上前の機種だと移設のショックで故障したり、電気代が高すぎて結局損をすることがあります。

エアコンDIYで最も失敗が多い重要工程

1
配管の加工(フレア加工)

新品の銅管を適切な長さに切り、先端をラッパ状に広げる「フレア加工」を行います。専用のフレアツールが必要です。ここが歪んでいると100%ガス漏れします。

  • 裏技: ホームセンターで「フレア加工済み」の配管セットを買うと、この工程をスキップできます。

2
配管接続と「真空引き」

室外機と室内機を繋いだ後、真空ポンプを接続して配管内の空気と水分を完全に抜きます(真空乾燥)。ゲージがマイナスで安定するまで15分以上行います。これが終わって初めて、室外機のバルブを開けてガスを流します。


3
パテ埋めとドレンテストレンホースの「つまり抜き」

壁の穴の隙間をパテで埋めます。最後に、室内機にコップ一杯の水を流し込み、外のドレンホースから水が出てくるか(水漏れしないか)を確認して完了です。

Amazonやホームセンターで買える!DIYアイテム

エアコン取り付け工具セット(レンタル)

【推奨】真空ポンプ、トルクレンチ、フレアツールなどの必須工具を揃えると3〜4万円かかります。ネットで「3泊4日レンタル」などを利用すれば、5,000円〜1万円で揃えられます。 レンタル活用 価格: 6,000円〜(レンタル費)

詳細を見る
因幡電工 配管セット(フレア加工済)

【必須】銅管、電線、ドレンホースがセットになり、両端が加工済みのキット。これを使えば高価なフレアツールを買わずに済みます。3m、4mなど長さの種類があります。DIYの味方 価格: 5,000円〜

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トルクレンチ(エアコン用)

【必須】2分(細管用)と3分(太管用)の2本セットが必要です。カチッという音で規定の強さを知らせてくれます。ガス漏れを防ぐ命綱です。 タグ: 絶対必要 価格: 8,000円〜

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絶対にやってはいけないNG行動

古い配管パイプを再利用する
ガス漏れ原因No.1です。 銅管は一度使うと硬化します。古い配管を無理に曲げ直して使うと、目に見えない亀裂が入ったり、接続部の「フレア(ラッパ状の広がり)」が密着せず、そこからガスが漏れます。必ず新品の配管セットを使ってください。
「エアパージ(ガス押し出し)」で空気を抜く
昔のやり方で、冷媒ガスを少し放出して配管内の空気を押し出す方法ですが、現在は環境破壊行為として禁止されている上、ガスの量が減って冷房能力が落ちます。必ず真空ポンプを使ってください。
トルクレンチを使わず「感覚」で締める
配管接続のナットは、「締めすぎると銅管が割れ、緩すぎると漏れる」という非常にシビアなトルク管理が必要です。プロでも感覚ではやりません。必ず規定トルクで締まる「トルクレンチ」が必要です。

自力で解決 vs プロの業者 比較表

比較項目 自分で解決 (DIY) プロに依頼
費用目安 15,000円 〜 25,000円 15,000円 〜 25,000円
トータルコスト(1台の場合) 工具レンタル+部材費で約1.5万円〜2万円。失敗時の修理費リスクあり。 標準取り付け工事で1.5万円〜2万円。ガス漏れ保証付き。
ガス漏れリスク フレア加工の不良や締め付け不足で、数ヶ月後にガスが抜けることが多い。 経験と専用工具で確実に施工し、万が一抜けた場合も保証で対応する。
美観(化粧カバー) 蛇腹ホースがむき出しになりがち。カバーの取り付けは難易度が高い。 外壁の色に合わせた化粧カバーで、配管を真っ直ぐ美しく隠す。

プロに頼むべきサイン

以下のような場合は、無理せずプロに相談することを推奨します。

2階設置・1階室外機(立ち下ろし) 重度

室内機が2階で、室外機を1階に置く場合、長い梯子での高所作業が必要です。配管の固定やカバーの取り付け中に転落する危険があるため、DIYでは不可能です。

室内機が「隠蔽配管」である 重度

配管が壁の中に埋め込まれているマンションなどの場合、配管の洗浄や溶接が必要になることがあります。高度な技術が必要なため、家電量販店の業者でも断るレベルです。空調専門業者に依頼してください。

コンセントの電圧が違う 重度

エアコンが200Vで、コンセントが100Vの場合、分電盤での切り替え工事とコンセント交換が必要です。これは電気工事士の資格がないと違法になります。

💡 プロからのアドバイス エアコンの取り付けDIYは、「趣味として5万円かけて道具を揃え、今後何台も取り付ける予定がある人」以外にはお勧めしません。 なぜなら、苦労して取り付けても「工具代と部材費で、業者に頼むのと変わらない金額」かかってしまうからです。 しかも、プロなら付いてくる「1年保証」もありません。夏場にガスが抜けて汗だくになるリスクを背負うより、餅は餅屋に任せるのが、結果的に一番安上がりで快適です。

よくある質問

Q. 真空ポンプなしで取り付けできませんか?
A. できません。配管の中に空気(水分)が残っていると、内部で凍結して弁を詰まらせたり、コンプレッサーを錆びさせて故障させます。「真空引き」はエアコンの寿命を決める最も重要な工程です。
Q. 中古エアコンを買う時の注意点は?
A. 「ポンプダウン済み」と明記されているものを買ってください。また、配管パイプは付属していてもゴミとして捨て、新品を用意してください。
Q. 自分で外して、取り付けだけ業者に頼めますか?
A. 可能です。ただし、自分で外した際にポンプダウンに失敗していると、取り付け業者は「ガス補充(有料)」を追加請求せざるを得ません。外すところからプロに任せるのが一番安全です。

「自分では難しい…」と感じたら
無理せずプロに相談しましょう

DIYでの失敗が悪化を招くこともあります。エアコン取付・工事の専門家が最短30分で駆けつけます。

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監修者
この記事を書いた人
暮らしのお困り事アドバイザーManami

10年間、生活のお困り事サービスサイトの運営に携わりお困り事アドバイザー&解決インフルエンサーとして活動しています。業界・ユーザーの双方の課題を解決してきた経験を基にわかりやすく情報を提供します。

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