コンセント・スイッチ交換は自分でできる?「電気工事士」資格の壁と、無資格DIYが招く火災リスク
ブレーカーを落として作業しても、無資格者が配線作業を行うことは法律違反であり、万が一火災が起きた場合、火災保険が下りない可能性すらあります。 本記事では、無資格でも許されている「化粧カバーの交換」の手順と、プロに頼むべき電気工事の相場について解説します。
- コンセントの「中身」を触ると逮捕?電気工事士法の壁 「焦げ臭い」「グラグラ」は危険信号!すぐに業者を呼ぶべきサイン 無資格でもOK!「プレート交換」と「配線モール」で部屋を綺麗にする技 エアコンに延長コードが絶対NGな理由(専用回路の必要性)
放置厳禁!電気トラブルの緊急チェックリスト
・コンセントが「焦げ臭い・熱い」
コンセントやプラグが茶色く変色していたり、触ると熱い場合は、内部で接触不良やショート(トラッキング現象)が起きています。発火寸前です。 すぐにプラグを抜き、そのコンセントの使用を中止して業者を呼んでください。
・ブレーカーが頻繁に落ちる
特定の部屋でドライヤーやレンジを使うと落ちる場合、その回路の容量オーバーです。無理に使い続けると配線が過熱します。回路を分ける(専用回路を増設する)工事が必要です。
・スイッチを押しても反応しない
スイッチの中のバネ(板バネ)が金属疲労で折れています。物理的な故障なので、スイッチ本体の交換が必要です。これは配線を触るため、有資格者による工事になります。
現代の暮らしに合わない電気設備の代表例
コンセント不足(生活スタイルの変化)
昔の家はコンセントが少なく、現代のデジタル家電の数に対応できていません。「ここにコンセントがあれば…」という悩みは、延長コードで凌ぐより、壁の中に隠蔽配線で増設した方が安全で見栄えも良くなります。
スイッチのデザイン変更
昔ながらの小さなスイッチ(フルカラー)から、押しやすい大きなスイッチ(コスモシリーズやアドバンスシリーズ)に変えたいという要望。デザイン変更には本体交換が伴うため、工事士の資格が必要です。
LANケーブルの配線(テレワーク)
Wi-Fiが遅いため、各部屋に有線LANを引きたいというケース。LANケーブルやテレビ線などの「弱電(じゃくでん)」は無資格でもDIY可能ですが、壁の中を通す(通線ワイヤーを使う)のはプロでも苦戦する難作業です。
無資格OKでできる電気まわりの簡単DIY
表面の化粧板(プレート)だけなら、無資格で交換可能です。
- 表面のプレートを爪で剥がす。
- 土台の枠(取付枠)をプラスドライバーで外す。
- 新しいプレートセットを取り付ける。
延長コードが床を這っていると足を引っ掛けたり、掃除の邪魔になります。壁紙に馴染む色の「配線モール」を壁に貼り、その中にコードを通せば、工事なしでスッキリ見せることができます。
どこの照明かわかりにくいスイッチには、ピクトグラムのシールなどを貼るのがおすすめ。最近は100均でもお洒落なスイッチ用ステッカーが売られています。
Amazonやホームセンターで買える!DIYアイテム
【カバー交換用】最も一般的な丸みを帯びたデザイン。黄ばんだ古いプレートを真っ白な新品にするだけで、部屋の印象が明るくなります。ホームセンターで数百円で買えます。 DIY可能 価格: 150円〜
【整理整頓】壁を這うケーブルを隠すプラスチックのカバー。両面テープ付きなら貼るだけです。コーナー用パーツも使うとプロのような仕上がりになります。 配線隠し 価格: 300円/1m〜
【家電保護】落雷による過電流からパソコンなどを守ります。タコ足を解消する際、どうせ買うなら「雷ガード」と「ホコリ防止シャッター」が付いたものを選びましょう。 安全対策 価格: 1,500円〜
絶対にやってはいけないNG行動
自力で解決 vs プロの業者 比較表
| 比較項目 | 自分で解決 (DIY) | プロに依頼 |
|---|---|---|
| 費用目安 | 500円 〜 2,000円 | 5,000円 〜 8,000円 |
| 法的制限 | 配線に触れる作業は「違法」。罰金刑の対象にもなり得る。 | 「電気工事士」が法的基準(内線規程)に基づき、電線の太さや結線方法を遵守して施工する。 |
| 安全性(火災リスク) | 結線が緩んで発熱したり、壁の中でネズミにかじられる配線をしてしまうリスクがある。 | 確実な圧着接続と、絶縁処理を行うため、経年劣化による発火リスクを極限まで下げる。 |
| 見栄え(隠蔽配線) | 露出配線(モール)が限界。 | 壁の中や天井裏、床下を通して配線するため、コードが一切見えない美しい仕上がりにできる。 |
プロに頼むべきサイン
以下のような場合は、無理せずプロに相談することを推奨します。
コンセントを固定している「石膏ボード」が崩れて、ハサミ金具が外れています。そのまま使うと配線が引っ張られて断線・ショートする恐れがあります。裏側の補修が必要なため、電気屋さんの出番です。
家のどこかで電気が漏れています(漏電)。これを無理に上げて使い続けると、火災や感電事故になります。すぐに電気保安協会や電気工事店に調査(メガ測定)を依頼してください。
エアコンなどの大型家電には「専用回路(ブレーカーから直結)」が必要です。他のコンセントから延長コードで引っ張ると、容量オーバーで確実に火を噴きます。専用コンセントの増設工事が必須です。
よくある質問
「自分では難しい…」と感じたら
無理せずプロに相談しましょう
DIYでの失敗が悪化を招くこともあります。電気工事の専門家が最短30分で駆けつけます。
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