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電気工事

コンセント・スイッチ交換は自分でできる?「電気工事士」資格の壁と、無資格DIYが招く火災リスク

暮らしのお困り事アドバイザーManami 監修
2025年12月 最新情報
「コンセントが足りないから増やしたい」「古くなったスイッチを新しいデザインにしたい」 YouTubeなどで見ると簡単そうに見えますが、家の電気配線をいじる行為には「第二種電気工事士」以上の国家資格が必要です。

ブレーカーを落として作業しても、無資格者が配線作業を行うことは法律違反であり、万が一火災が起きた場合、火災保険が下りない可能性すらあります。 本記事では、無資格でも許されている「化粧カバーの交換」の手順と、プロに頼むべき電気工事の相場について解説します。
この記事でわかること
  • コンセントの「中身」を触ると逮捕?電気工事士法の壁 「焦げ臭い」「グラグラ」は危険信号!すぐに業者を呼ぶべきサイン 無資格でもOK!「プレート交換」と「配線モール」で部屋を綺麗にする技 エアコンに延長コードが絶対NGな理由(専用回路の必要性)

放置厳禁!電気トラブルの緊急チェックリスト

・コンセントが「焦げ臭い・熱い」

コンセントやプラグが茶色く変色していたり、触ると熱い場合は、内部で接触不良やショート(トラッキング現象)が起きています。発火寸前です。 すぐにプラグを抜き、そのコンセントの使用を中止して業者を呼んでください。

・ブレーカーが頻繁に落ちる

特定の部屋でドライヤーやレンジを使うと落ちる場合、その回路の容量オーバーです。無理に使い続けると配線が過熱します。回路を分ける(専用回路を増設する)工事が必要です。

・スイッチを押しても反応しない

スイッチの中のバネ(板バネ)が金属疲労で折れています。物理的な故障なので、スイッチ本体の交換が必要です。これは配線を触るため、有資格者による工事になります。

現代の暮らしに合わない電気設備の代表例

コンセント不足(生活スタイルの変化)

昔の家はコンセントが少なく、現代のデジタル家電の数に対応できていません。「ここにコンセントがあれば…」という悩みは、延長コードで凌ぐより、壁の中に隠蔽配線で増設した方が安全で見栄えも良くなります。

スイッチのデザイン変更

昔ながらの小さなスイッチ(フルカラー)から、押しやすい大きなスイッチ(コスモシリーズやアドバンスシリーズ)に変えたいという要望。デザイン変更には本体交換が伴うため、工事士の資格が必要です。

LANケーブルの配線(テレワーク)

Wi-Fiが遅いため、各部屋に有線LANを引きたいというケース。LANケーブルやテレビ線などの「弱電(じゃくでん)」は無資格でもDIY可能ですが、壁の中を通す(通線ワイヤーを使う)のはプロでも苦戦する難作業です。

無資格OKでできる電気まわりの簡単DIY

1
コンセント/スイッチの「カバー」交換

表面の化粧板(プレート)だけなら、無資格で交換可能です。

  • 表面のプレートを爪で剥がす。
  • 土台の枠(取付枠)をプラスドライバーで外す。
  • 新しいプレートセットを取り付ける。
⚠️ 注意:※中の配線や金属枠には触れないでください。

2
配線モールでの「見た目改善」

延長コードが床を這っていると足を引っ掛けたり、掃除の邪魔になります。壁紙に馴染む色の「配線モール」を壁に貼り、その中にコードを通せば、工事なしでスッキリ見せることができます。


3
スイッチに「ラベル」を貼る

どこの照明かわかりにくいスイッチには、ピクトグラムのシールなどを貼るのがおすすめ。最近は100均でもお洒落なスイッチ用ステッカーが売られています。

Amazonやホームセンターで買える!DIYアイテム

パナソニック コスモシリーズ(プレート)

【カバー交換用】最も一般的な丸みを帯びたデザイン。黄ばんだ古いプレートを真っ白な新品にするだけで、部屋の印象が明るくなります。ホームセンターで数百円で買えます。 DIY可能 価格: 150円〜

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配線カバー

【整理整頓】壁を這うケーブルを隠すプラスチックのカバー。両面テープ付きなら貼るだけです。コーナー用パーツも使うとプロのような仕上がりになります。 配線隠し 価格: 300円/1m〜

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雷ガード付き電源タップ

【家電保護】落雷による過電流からパソコンなどを守ります。タコ足を解消する際、どうせ買うなら「雷ガード」と「ホコリ防止シャッター」が付いたものを選びましょう。 安全対策 価格: 1,500円〜

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絶対にやってはいけないNG行動

無資格でコンセント本体を交換する
法律違反(電気工事士法)です。 電線の被覆を剥いたり、結線(差し込み)する作業は、少しの傷や緩みが火花放電(スパーク)の原因になります。壁の中で火災が起きるため、発見が遅れて全焼するケースがあります。
タコ足配線を極限まで増やす
1つのコンセントで使える電力は1500Wまでです。タップで口数を増やしても、大元の許容量は変わりません。ヒーターやドライヤーをタコ足で使うと、タップ自体が溶けて発火します。
アース線を無視する
洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、洗浄便座などの水回り家電にはアース接続が必須です。漏電した際に電気を地面に逃がし、感電を防ぐ命綱です。アース端子がない場合は、電気屋さんにアース増設工事を依頼してください。

自力で解決 vs プロの業者 比較表

比較項目 自分で解決 (DIY) プロに依頼
費用目安 500円 〜 2,000円 5,000円 〜 8,000円
法的制限 配線に触れる作業は「違法」。罰金刑の対象にもなり得る。 「電気工事士」が法的基準(内線規程)に基づき、電線の太さや結線方法を遵守して施工する。
安全性(火災リスク) 結線が緩んで発熱したり、壁の中でネズミにかじられる配線をしてしまうリスクがある。 確実な圧着接続と、絶縁処理を行うため、経年劣化による発火リスクを極限まで下げる。
見栄え(隠蔽配線) 露出配線(モール)が限界。 壁の中や天井裏、床下を通して配線するため、コードが一切見えない美しい仕上がりにできる。

プロに頼むべきサイン

以下のような場合は、無理せずプロに相談することを推奨します。

壁のコンセントがグラグラする 重度

コンセントを固定している「石膏ボード」が崩れて、ハサミ金具が外れています。そのまま使うと配線が引っ張られて断線・ショートする恐れがあります。裏側の補修が必要なため、電気屋さんの出番です。

漏電ブレーカーが落ちた 重度

家のどこかで電気が漏れています(漏電)。これを無理に上げて使い続けると、火災や感電事故になります。すぐに電気保安協会や電気工事店に調査(メガ測定)を依頼してください。

エアコン用の穴がない 重度

エアコンなどの大型家電には「専用回路(ブレーカーから直結)」が必要です。他のコンセントから延長コードで引っ張ると、容量オーバーで確実に火を噴きます。専用コンセントの増設工事が必須です。

💡 プロからのアドバイス 電気工事は「見えないところ」が一番怖いです。 素人DIYでよくあるのが、電線を傷つけたまま壁に押し込み、数年後に湿気や振動でショートして壁内火災になるケースです。 コンセントの増設や交換は、1箇所あたり数千円〜1万円ちょっとでプロに頼めます。「安心料」と考えれば決して高くありません。火事になってからでは遅いので、電気だけはプロに任せてください。

よくある質問

Q. ブレーカーを落とせば自分で交換してもいいですか?
A. いいえ、ダメです。 感電はしませんが、「無資格工事」であることに変わりありません。火災が起きた時の責任問題(保険適用外)や、接触不良のリスクはブレーカーのオンオフとは無関係です。
Q. YouTubeでやってる動画がありますが?
A. 動画の投稿者は有資格者であるか、または違法行為を公開しているかのどちらかです。「簡単そう」に見えても、電線の剥き幅や差し込み深さには厳密なルールがあります。真似しないでください。
Q. LANケーブルの配線は資格がいりますか?
A. インターネット(LAN)やテレビ線、電話線などの「弱電」には、電気工事士の資格は不要です。DIY可能ですが、壁の中を通すには「通線ワイヤー」などの特殊工具とコツが必要です。

「自分では難しい…」と感じたら
無理せずプロに相談しましょう

DIYでの失敗が悪化を招くこともあります。電気工事の専門家が最短30分で駆けつけます。

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監修者
この記事を書いた人
暮らしのお困り事アドバイザーManami

10年間、生活のお困り事サービスサイトの運営に携わりお困り事アドバイザー&解決インフルエンサーとして活動しています。業界・ユーザーの双方の課題を解決してきた経験を基にわかりやすく情報を提供します。

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