オートロック故障時にまずやるべき応急措置
マンションやアパートのオートロックが突然作動しなくなった場合、焦らず次の手順を試します。まずはオートロックの「解除コード」や「手動開錠キー」があるかを確認。管理会社から渡されていることが多いので、すぐ取り出せる場所に保管しておきましょう。もし手動キーも使えない場合は、戸前に貼られている緊急連絡先に連絡し、扉を開けてもらう必要があります。
解除コード・緊急キーの使い方
- オートロックパネルに予備で渡されたカードキーや暗証番号を入力し、一時的に「解錠モード」に切り替える。
- 手動開錠キー(シリンダータイプの場合)は、さらに別途内鍵用リングキーや工具が必要なこともあるので、管理会社からの使い方マニュアルを事前に確認。
オートロック故障の原因別チェックポイント
故障原因を特定することで、応急処置としてできることが増えます。
電源系トラブル
- マンション共用部のブレーカーが落ちていないかどうかを管理人に確認。ブレーカーが落ちていれば再投入するだけで復旧することがあります。
- オートロック本体の内部バッテリー(バッテリー+バックアップ)が劣化している場合、管理会社へバッテリー交換を依頼し、応急的に階段から住戸まで上がるルートを確保。
操作パネル・ソフトウェアトラブル
- 暗証番号入力後に「インジケーターが点滅するが開かない」場合は、システム再起動(リセットボタン長押し)を試すことで直る場合があります。
(ただし、機種によっては管理会社対応が必須なので、マニュアルを確認) - カードキーを読み取らない場合は、カードリーダー部の汚れをアルコールシートで拭くと一時的に改善することがあります。
復旧方法と専門業者依頼の流れ
応急処置で解決しない場合は、以下の流れで専門業者に依頼しましょう。
管理会社へ故障報告と一次対応依頼
- 「いつから」「どのような症状か」を詳細に伝える。例:「○月○日夜に暗証番号入力後も解除せず、カードキーが反応しない」など。
- 管理会社から指定のオートロックメンテナンス業者に連絡してもらう。
(許可なく自分で勝手に別業者を入れると揉めるので注意) - 管理会社担当者が一次エリア担当者に見てもらい、簡易的な内部リセットやバッテリー交換を実施。
本格的な修理・部品交換が必要なケース
- 制御基板の故障:内部回路の経年劣化や水濡れが原因で基板が壊れた場合は、基板交換が必要。費用目安:50,000~100,000円程度。
- カードリーダー部の機械的故障:リーダーがカードを認識しなくなると、リーダーユニット交換が必要。
費用目安:30,000~60,000円程度。 - モーターやロック機構の故障:錠前ユニット全体の交換が必要なケースもあり、費用目安:80,000~150,000円程度。
オートロック故障を未然に防ぐ日常メンテナンス
故障を未然に防ぐには、以下のような日常的な点検が効果的です。
定期的な清掃と潤滑
- カードリーダー面や操作パネルをやわらかい布で拭き、ホコリや汚れを除去する。
- 錠前部分やヒンジ部に、年に一度は専用潤滑スプレーを噴射して、金属部の固着を防ぐ。
定期点検スケジュールの作成
- マンション全体で年1回の定期点検を実施し、その結果を管理会社に共有。
- 異常がある場合は早急に専門業者へ修理依頼し、万が一の深夜トラブルを回避。
まとめ
オートロックが故障したときは、まず「解除コード」や「手動キー」で応急的に通用口を確保し、管理会社を通じてブレーカー落ちやバッテリー切れの有無を確認しましょう。再起動や清掃で解決しない場合は、管理会社指定のメンテナンス業者に基板・ユニット交換を依頼することが安全です。日常的にカードリーダー部の清掃・潤滑を行い、定期点検を実施することで、故障リスクを大幅に減らせます。




