金庫の鍵やダイヤルが回らないと、大切な書類や現金を取り出せず困ってしまいます。ここでは自力での簡易対処法と、業者に依頼する場合のポイント・相場をまとめました。
1. 自力で試せる簡易対処法
- 鍵穴の潤滑:錠前内に潤滑剤(グラファイトパウダー)を吹き付けると、鍵が回しやすくなる場合あり。
- 鍵の歪み・摩耗チェック:鍵自体が摩耗していると開錠できないので、鍵先の状態を確認し、予備キーがあればそちらを試す。
- ダイヤル式金庫の番号合わせ:直近で番号を忘れた場合、番号がずれていないか再度丁寧に合わせてみる。電卓で番号を1つずつずらしながら試すと成功率が上がる。
- 凍結・結露防止:冬季に金庫の鍵穴が凍結することがあるため、暖房の効いた部屋で数時間放置してみる。
2. 業者に依頼する際の注意点
- 金庫のメーカー情報の把握:金庫表面に貼られたメーカーシールや型番を控えておき、依頼時に伝える。
- 鍵本体・ダイヤル破損のリスク:無理に自力で解錠すると内部機構を破損し、修繕費が高額になるため注意。
- 貴重品の取り扱い:業者を呼ぶ前に、気になる重要書類や現金を安全な場所に移動しておく。金庫解錠時に業者スタッフが中身を目にすることを想定し、プライバシー配慮を依頼事項に含める。
- 実績・信頼性の確認:耐火金庫や業務用金庫に対応している実績があるか、口コミで評判をチェック。
3. 金庫解錠の費用相場
- 家庭用耐火金庫(鍵式):15,000~30,000円(鍵穴清掃+ピッキング解錠)
- ダイヤル式金庫(住宅用):20,000~40,000円(番号再設定・機械利用)
- 業務用・業務用金庫(大型):30,000~60,000円(重量・構造による)
- 緊急出張費(時間帯割増なし):3,000~5,000円
- 深夜・休日割増:+5,000~10,000円
金庫のサイズ・構造によって作業難易度が異なるため、見積り時に詳細を正確に伝えることが重要です。
4. ダイヤル番号を忘れた場合の対策
- 取扱説明書や購入時の書類を探し、初期番号を確認。
- メーカーに問い合わせて「マスターキー番号」を教えてもらい、解錠を依頼。
- 番号ロックを何度も間違えると指紋認証タイプや電子錠でもロックがかかる場合があるため、番号合わせは慎重に行う。
5. 長期保管時のメンテナンスと防犯対策
- 金庫を使わない期間が長い場合、定期的に鍵を抜き差しして内部のピンを動かし、固着を防止。
- 湿度が高い場所に設置すると内部部品が錆びるため、金庫用湿度調整剤を活用。
- 耐火金庫でも投入口部分が破られるリスクがあるため、耐火性能+防水性能があるモデルを選択。
金庫の鍵トラブルは、内部破損やセキュリティリスクに直結します。自力対処が難しい場合は、信頼できる専門業者に早めに依頼しましょう。


