ゴキブリ・ダニその他害虫駆除を自分でやるには?専門家が教える費用節約ガイド
ゴキブリやダニ、ムカデ、シロアリ前段階の羽蟻など、家屋内の害虫被害は放置すると衛生・健康リスクが増大します。業者に依頼すると1回あたり5万~10万円ほどかかるケースが多いですが、市販の薬剤やトラップ、高温処理などを正しく使えばDIYで大幅にコストを抑えられます。本記事では「自己解決の可否」「メリット・デメリット」「必要道具」「節約シミュレーション」を専門家目線で詳しく解説します。
1. 自己解決は可能?
日常的なゴキブリ・ダニ駆除はDIYで十分対応できますが、シロアリや大型の巣ができた場合は専門業者の診断・施工が必要です。以下の作業は自分で行えます:
- ベイト剤設置:ゴキブリ用ジェルベイトやアリ用ベイトステーションを侵入経路に配置。
- スプレー処理:フマキラー等のスプレーで隠れ場所(シンク下・冷蔵庫裏)に定期噴霧。
- 高温洗濯・乾燥:ダニは50℃以上の洗濯・乾燥でほぼ全滅(JIS試験値)。
- トラップ・忌避剤:ムカデ・ヤスデには忌避剤、床下に粘着トラップ設置。
ただし、被害が広範囲に及ぶ場合やシロアリ初期段階の場合は、専門業者に相談してください。
2. DIYのメリット・デメリット
メリット
- コスト削減:薬剤・トラップ・洗剤を合わせても1万~2万円で1年分対応可能。業者費用の80%以上節約できます。
- 再処理の自由:害虫の動向に合わせて、週1回程度の定期処理が手軽に実施できる。
デメリット
- 適切な薬剤選択:種類・濃度を誤ると効果が半減、または人体・ペットに影響を及ぼすリスク。
- 隠れ家の特定:害虫の隠れ場所が把握できないと、定着を許してしまい再発しやすい。
- 持続力の限界:市販薬の効果持続期間は1~3ヶ月程度(メーカー公称値)で、定期補充が必要。
3. 必要なものと選び方
- ゴキブリジェルベイト:グラフィン系成分配合で効果持続約1ヶ月。侵入口付近にチューブで注入。
- 多目的殺虫スプレー:ピレスロイド系を選び、隠れ場所周辺を重点噴霧。
- 粘着トラップ:ダニ対策には、ベッドマット下に粘着シートを敷設(JIS試験で捕獲率80%以上)。
- 高温乾燥機能付き洗濯機:布団・シーツは50℃以上で30分以上乾燥し、ダニ・卵を死滅。
- 忌避剤(ムカデ・ヤスデ用):シトロネラや天然ハーブ系成分で安全性を確保。
4. 業者依頼と比較した節約シミュレーション
1LDKマンション、ゴキブリ+ダニ駆除の年間コスト比較:
- 業者依頼:
・初回集中駆除:5万円
・年間定期点検・再処理(月1回 × 12回 × 1万/回):12万円
→ 合計約17万円 - DIY:
・ジェルベイト(3本 × 1,500円)=4,500円
・スプレー(2本 × 1,200円)=2,400円
・粘着トラップ(2箱 × 800円)=1,600円
・高温乾燥処理:電気代 3,000円/年
→ 合計約11,500円
結果:約17万円 → 約1.2万円と、約93%のコストダウンが可能です。
5. まとめ
ゴキブリやダニ、ムカデなどの害虫駆除は、正しい薬剤選択と処理計画、高温洗浄を組み合わせれば市販品だけで大きな効果を得られます。ただし、シロアリや専門的な害虫は自己解決の限界があるため、適宜プロの診断を受けることをおすすめします。




