蜂・スズメバチ駆除を自分でやるには?専門家が教える費用節約ガイド
蜂やスズメバチの巣は、放置すると刺傷事故リスクや近隣トラブルを引き起こします。プロに依頼すると小規模でも3万~5万円、大規模なスズメバチの巣では10万~20万円が相場です。ただし、アシナガバチなど比較的おとなしい種類の小さな巣はDIYキットで対応でき、費用を大幅に抑えられます。本記事では「DIY可否」「メリット・デメリット」「必要道具」「節約シミュレーション」を専門家視点で解説します。
1. 自己解決は可能?
以下の条件を満たす“小規模な蜂の巣”なら、市販の駆除キットでDIYが可能です:
- 巣の直径が30cm以下
- アシナガバチやミツバチなど、攻撃性が比較的低い種類
- 地上3m以内、夜間照明下で安全に作業できる場所
スズメバチの巣(直径30cm超、高所、複数頭集団)や公共施設周辺の作業は、必ず専門業者に依頼してください。
2. DIYのメリット・デメリット
メリット
- コスト削減:市販キット+防護具レンタルで1万~2万円。業者費用の60~80%節約可能。
- 即日対応:巣を発見した夜間に、その日のうちに駆除作業ができる。
デメリット
- 刺傷リスク:防護服やスプレーの不備で刺される危険が高まる。
- 薬剤扱い:強力な毒性殺虫剤を誤使用すると周囲への影響や健康被害を招く。
- 再営巣リスク:不完全駆除だと同じ場所に再び巣を作られる可能性がある。
3. 必要なものと選び方
- 市販駆除スプレー:ネオニコチノイド系やピレスロイド系で、噴射飛距離3~5mのものを選定。
- 防護服・フェイスシールド:蜂・スズメバチ用の厚手防護服と面全体を覆うフェイスシールドをレンタル。
- 長柄バール・密閉袋:駆除後に巣を剥がし取る用の柄付き工具と、巣を安全に回収する密閉袋。
- 夜間用ヘッドライト:手元と巣を同時に照らせる高輝度LEDタイプ。
- 脚立・安全ベルト:3点支持の安全帯と、丈夫な脚立で転落リスクを抑制。
4. 業者依頼と比較した節約シミュレーション
直径20cm程度のアシナガバチの巣駆除をDIYと業者で比較:
- 業者依頼:
・駆除作業:1件5万円(夜間含む)
・出張費:8,000円
→ 合計約5.8万円 - DIY:
・市販スプレー:3,000円
・防護服レンタル:5,000円
・フェイスシールド:2,000円
・長柄バール+密閉袋:2,000円
・脚立レンタル:3,000円
→ 合計約1.5万円
結果:約5.8万円 → 約1.5万円と、約74%のコストダウンが可能です。
5. まとめ
小さなアシナガバチやミツバチの巣は、正しい防護具と駆除スプレーを使い、夜間に慎重に作業すればDIYで大きく費用を抑えられます。ただし、スズメバチや大規模な巣は非常に危険ですので、専門業者の技術と保証を必ず利用してください。




