ガラス飛散防止フィルムとは何か？基本的な仕組み
ガラス飛散防止フィルムは、既存のガラスに貼ることで割れても破片が飛び散らないように固定する透明フィルムです。ガラスとフィルムが一体化することで、地震や突風などでガラスが割れても破片が室内に飛び散らず、ケガや二次被害を防げます。また、紫外線（UV）カット機能を持つ製品もあり、室内の家具や床の日焼けを軽減するメリットもあります。
主な飛散防止フィルムの種類とランク
1. クリアタイプ（透明）
視界を損なわずに飛散防止効果を得たい場合に最適。
2. マットタイプ（くもり調）
プライバシー保護効果も兼ね備え、浴室やトイレ窓に向いています。
3. UVカット付きタイプ
飛散防止効果に加え、紫外線を90％以上カットする製品があり、家具や床の日焼け対策に有効。
飛散防止フィルムの施工手順と注意点
1. ガラス表面の清掃
アルコール洗浄液や中性洗剤を使ってガラス表面の油分やホコリを完全に取り除きます。
2. フィルムのカット
ガラスサイズよりわずかに小さめ（数ミリほど）にカットし、貼り付け時に気泡が入りにくいように調整します。
3. 貼り付け作業
スプレーボトルでガラスに水を吹きかけ、フィルムを吸盤やスクイージーで位置を調整しながら貼り付けます。周囲から内側に向かって空気を追い出し、気泡を極力残さないようにします。
4. 乾燥・定着
気温や湿度によりますが、24時間程度でフィルムが完全に定着します。貼り付け直後は水分が残るため、水滴が透明になるまで待つのがポイントです。
選ぶときのポイントと費用目安
・飛散防止性能の強度（防災協会認定マークなど）があるか確認
・UVカット機能の有無、用途（リビング、浴室、車庫など）に応じた製品を選ぶ
・耐傷性・耐久年数の目安が5年～10年程度かチェック
・費用相場は1㎡あたり約5,000～8,000円。貼り付け工賃込みで1㎡あたり約8,000～12,000円程度が一般的です。
まとめ
ガラス飛散防止フィルムは、割れたガラスの飛散を抑えて安全性を高め、UVカットやプライバシー保護などの付加価値もあります。施工はDIYでも可能ですが、気泡を残さない丁寧な貼り付けが求められるため、不安な場合はガラス屋や専門業者に依頼しましょう。災害対策として早めに導入を検討することをおすすめします。
