水道メーターが回り続ける?漏水チェックと自分でできる点検方法

水道メーターが回り続ける?漏水チェックと自分でできる点検方法

水道メーターが常時回る原因と見方のポイント

水道メーターは少量の水漏れでも回り続けるため、「水を使っていないのにメーターが動いている」と気づくときがあります。正しく状況を把握し、漏水かどうかを判断しましょう。

1. メーターを確認する手順

  1. 室内の蛇口・トイレ・シャワーなどすべての水栓を閉める。
  2. 再度水道メーターを確認し、メーター表示が動いていればどこかで漏水している。
  3. メーターのパイロット(小さな羽根)が回っている場合は、微量漏水でも検知しているサイン。
  4. 止水栓を完全に閉めてメーターが止まるかをチェック。
    止水栓を閉めて止まれば家の中の配管漏れ。
    止めても回る場合は、地中配管や水道本管側の漏水の可能性がある。

2. 漏水箇所の絞り込み方法

  • 家の中(内漏れ)か屋外(外漏れ)か識別
    止水栓を閉めてもメーターが回る場合は外漏れ。地域の水道局や業者に連絡して調査が必要。
  • 蛇口ひとつずつ確認
    内漏れの場合は、
    1階→2階と順に止水栓を閉め、水道メーターが動くかをチェック。
    階ごとに区分できれば、漏水箇所が絞りやすい。
  • トイレタンク・便器付近を確認
    トイレのタンクからの水漏れは、
    フロートバルブ不具合や浮き玉のズレ、水面調整ネジ不良で起こる。
    便器内のトイレタンクの水面が上下していないかをチェック。

蛇口や水栓からの漏水チェック方法とDIY修理

家の内漏れで最も多い箇所は蛇口や水栓まわりです。以下の手順で点検し、必要ならば部品交換を行いましょう。

Step1:水栓まわりの水音を探す

  1. 深夜や静かな時間帯に水栓周りで水音(ポタポタ音、ポコポコ音)がないか耳を澄ませる。
  2. 浴室・洗面所・キッチン・トイレなど各箇所を巡回し、どこから水音が聞こえるか特定。

Step2:ハンドルを閉めても水が垂れる・チョロチョロ流れ続ける

  1. 水栓のハンドルを完全に閉めた状態で、吐水口からわずかに水が漏れていないか確認。
  2. ハンドルをいったん緩めて再度締め直すと止まる場合は、
    内部に挟まった小さなゴミ(砂・サビ片)を水流で洗い流せるケース。

Step3:止水栓を閉めて漏れが同様に続くかをチェック

  1. 水栓下にある止水栓を閉め、再度漏れが止まるかを確認。
    止まる場合は、水栓内部のパーツ交換を実施。
  2. 止まらない場合は、洗面台下の配管接合部や、
    壁の隠ぺい配管(給水分岐点)が原因である可能性がある。

Step4:バルブパッキン・コマ・Oリング交換手順(蛇口編)

  • 前述の蛇口パッキン交換手順(記事13)に従い、
    部品を交換して水漏れを解消。
  • カートリッジ式の場合は、メーカー純正のカートリッジユニットを揃え、
    古いものを引き抜いて交換。
  • 交換後は止水栓を開けて動作を確認し、
    漏れが止まったかを必ずテストする。

トイレタンク・給水管からの漏水チェックと修理方法

トイレタンクからの漏水は、見えにくい場所で発生しやすく、水道メーターで検出することが多いです。以下の方法でトイレ漏水をチェックし、修理しましょう。

Step1:タンクの水面を確認

  1. タンクのフタを外し、内部の水面が常に揺れていないかをチェック。
    常に水面が下がって一定時間後に補充される場合は、タンク内不具合。
  2. タンク内のフロートバルブ(浮き玉)の位置を調整し、水位を適正に保つ。
    適正水位:タンク側面に記載された水位ラインよりも約5cmほど下。

Step2:インレットバルブ・オーバーフロー管のチェック

  1. タンクのインレットバルブ(給水弁)がしっかり閉じるかをチェック。
    止水栓を閉め、水が止まるかどうかを確認。
  2. オーバーフロー管(タンクから便器へ繋がる筒状の管)に水が常に流れていないかをチェック。
    水位が高すぎる場合は、バルブ不良で給水が止まっていない。

Step3:タンク給水パイプ・ウォーターミキサー配管のナット緩みチェック

  • タンク背面にある給水管ナットをプライヤーで軽く増し締め。
    パイプ固定ナットが緩むと、給水時にタンク回りから水がじわじわ漏れる。
  • 必要に応じてパッキン交換(タンク側のOリング)を行う。
    交換手順は蛇口のものとほぼ同じ。

Step4:タンク内部パーツ交換手順(フロートバルブ・ゴムフロート・フィルター)

  1. タンク内のフロートバルブ(インレットバルブ)のパーツが破損している場合、
    メーカー純正の交換部品を購入し交換。
    型番はタンク内側に刻印されていることが多い。
  2. 古いゴムフロート(浮き玉)が劣化して空気が抜けている場合は交換。
    ゴムフロートはホームセンターでも汎用サイズが手に入る。
  3. フィルター(給水弁内部の目詰まり防止)を外して掃除し、汚れがひどい場合は交換。
  4. 交換後は、タンクに水を満たして漏れがないか、
    タンク内水位が安定するかをチェックする。

トイレタンク修理をDIYで対応できる場合、部品代のみで2,000~5,000円程度で直せる可能性があります。

屋外漏水(給湯配管含む)を疑う場合のチェック方法・業者依頼ポイント

止水栓を閉めても水道メーターが回り続ける場合、屋内ではなく床下・地中で漏水が起きている可能性があります。以下のポイントでプロに依頼しましょう。

Step1:外漏れセルフチェック

  1. 夜間や深夜に水栓をすべて閉めてからメーターをチェックし、そのまま放置。
    数時間後にメーターが動いていれば外漏れ(地中漏水)確定。
  2. 給湯器のドレンパンにたまった水か確認。
    ドレンパンが溢れると水が配管を伝って戻り、洗面台下から漏れる場合もある。
  3. 庭や敷地内に水たまりがないか、雨天後でもないのに湿っている箇所を探す。

Step2:水道局や給湯器専門業者に連絡

  • 昼夜問わず依頼可能な緊急水道業者に連絡し、「止水栓を閉めてもメーターが動く」「洗面台下から漏水している」など、状況を伝える。
  • 水道局に「漏水調査」を依頼すると、専用の音聴棒や高感度機器で地中配管の漏水箇所を探査してくれる場合がある(自治体サービス各種)。

Step3:漏水箇所特定後の補修・交換方法

  1. 漏水箇所が特定されたら、該当する配管(給水管・給湯管)を掘削し、
    亀裂や破損部分を切り取って、配管交換または継手修理を行う。
  2. 給湯器下のドレン水が原因であれば、ドレンホースの延長や給湯器設置台の交換を検討。
  3. 配管交換後は、充填土を戻し、舗装やコンクリートを復旧。
    復旧費用が必要な場合は見積書をしっかり確認する。

地中漏水修理の費用相場:
– 検査・調査費用:15,000~25,000円程度
– 配管交換(1mあたり):8,000~12,000円+廃材処分費
– 土木・舗装復旧費用:10,000~30,000円程度(規模による)

まとめ:まずはメーターで漏水チェック、次に水栓・蛇口・配管を順に点検

「水道メーターが回り続ける」というサインは、家の内外で漏水が進行している可能性を示す重要な手がかりです。
まずは水栓全閉+止水栓閉栓でメーターを確認し、
どのレイヤー(蛇口やトイレタンク → 洗面台下配管 → 床下・地中配管)の漏水かを順に絞り込みましょう。
セルフで対応できる場合はパッキン交換やナット締め直し、
トラップ掃除などを試し、それでも解消しない場合は迷わずプロに相談してください。
結果的に、漏水箇所を放置すると「構造材腐食」「シロアリ被害」「カビ発生」など二次的な被害を招くため、早めの対応が一番のコスト削減と安心につながります

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