トイレの水漏れトラブルを自力でチェックする手順

トイレの水漏れトラブルを自力でチェックする手順

トイレタンクから便器への漏れ(フラッシュバルブ不良)の見分け方

トイレのタンクと便器をつなぐフラッシュバルブが劣化すると、タンク内の水が便器へポタポタ流れ続けるようになります。以下の手順で原因を特定しましょう。

水漏れの確認手順

  1. タンクの蓋を外し、中でジーまたはポタポタと音がしているか耳を近づけて確認。
  2. タンク内の水面でフロートバルブ(ゴムフラッパー)が密着しているかどうかを目視。押しても水が流れ続ける場合はフラッパー交換が必要です。
  3. ゴムフラッパー周辺に【汚れやカルキが付着】していると密閉が甘くなり、隙間から水が漏れる原因に。
  4. フロートバルブの位置が正しくなく、水位が高すぎる場合は浮き玉(フロート)が引っかかっていないかをチェック。

タンク内ゴムフラッパー(フラッシュバルブ)の掃除・交換手順

フラッパーが劣化している場合は、ホームセンターやAmazonで交換用ゴム部品を購入し、自力で交換できます。交換手順は以下のとおりです。

用意するもの

  • 新しいゴムフラッパー(トイレのメーカー・型番に合ったものを選ぶ)
  • ラジオペンチまたはプライヤー(クリップを外すときに使う)
  • ゴム手袋・ウエス(手を汚さないため)

交換手順

  1. 止水栓を閉め、タンク内の水をバケツに移す、または便器内に排水してタンクを空にする。
  2. タンク蓋を外し、フラッパーを固定しているクリップ(プラスチック製の金具)をラジオペンチで外す。
  3. 古いゴムフラッパーを外し、新しいものを同じ位置に取り付け。
    ※取り付ける際、シリコングリスなどは使わず、ゴム面をしっかり乾いた状態で設置。
  4. フラッパーの動きを軽く手で動かし、水がしっかり止まるか確認。ゴムが奥にしっかり密着するように調整。
  5. タンクに水を戻し、フラッシュして漏れがなくなったかチェック。正常に止まれば完了。

床や壁へのシミ・漏れ跡がある場合の対応

水漏れが便器底部パッキン(ワックスリング)や給水配管接続部から起きている可能性も。床や壁に黒ずみや湿気シミが残っている場合は、フラッパー交換だけでは解決しないことがあります。

床排水パッキン(ワックスリング)漏れの見分け方

  • トイレ便器の根本周辺に水がにじむ、または強いアンモニア臭がする場合は、ワックスリング劣化の可能性が高い。
  • 便器を固定しているボルトを緩め、便器を少しずらして下に潜り込むか、下から覗き込んでワックスリングの形状を確認。

給水配管接続部からの漏れ対策

  • トイレタンクに繋がる給水ホース(可撓ホース)が緩んでいる場合、手回しナットを締め直すと漏れが止まることが多い。
  • ナット締め直しで解決しない場合は、給水ホース自体の劣化(内部パッキンの摩耗)が原因なので、新しいホースに交換。
  • ホームセンターで「ゴムパッキン付き給水ホース」を購入し、古いものと交換。30分程度で完了します。

自力修理が難しい場合は水道屋へ依頼すべき目安

以下のような状況では、自力修理が難しいため速やかにプロ(水道屋)へ依頼しましょう。

自力修理を断念すべきケース

  • 便器を外してワックスリング交換まで必要なケース
    (配管をいじるため、知識と工具がないと水があふれるリスク大)
  • 天井裏や床下から漏れてくる場合
    (どの配管が原因か素人では判別しにくく、大掛かりな点検と修理を要する)
  • 配管内部の詰まりによって便器が外せない場合や、配管破損が疑われる場合

業者依頼時に伝えるべき情報

  • トイレのメーカー・型番(TOTO、LIXIL、Panasonicなど)
  • 問題が起きている箇所(タンク内部・床排水・給水ホース・壁内配管など)
  • 試した応急処置(止水栓を閉めた、フラッパー交換を試したなど)
  • 築年数や過去に大規模工事をしたかどうか

まとめ

トイレの水漏れは、まずフラッパーやゴムバルブの状態をチェックして掃除・交換→床下・壁内からの漏れが疑われる場合はワックスリングや給水ホースの確認→自力では難しければ水道屋へ依頼という流れで対応しましょう。自力修理できる箇所は比較的費用を抑えられますが、配管交換や床下・壁内工事が必要な場合は専門業者へ相談するのが安全です。

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