エアコンの「カビ臭」は自分で消せる?洗浄スプレーの火災リスクとプロに頼むべき機種の境界線
間違った方法で洗浄液をかけると、内部の電子基板がショートし、最悪の場合「火災」を引き起こすからです。 本記事では、火災リスクを回避した正しいDIY洗浄の手順と、絶対に自分で分解してはいけない「お掃除機能付きエアコン」の見分け方を解説します。
- スプレー缶では火災の危険?絶対にやってはいけない「電装部」への噴射 100均グッズでは無理!「蓄圧式噴霧器」を使ったプロ級洗浄法 「お掃除機能付き」エアコンをDIYで触ってはいけない理由 黒いカビの塊が飛んでくる「末期症状」と対処法
まずはこれ!作業前の必須準備3つ
・コンセントを抜き、ブレーカーを落とす
水や洗剤を使う作業です。万が一、内部の基板や端子に水がかかった際、通電していると「トラッキング現象」により発火したり、基板がショートして全損します。必ず電源を遮断してください。
・電装部を「ラップとタオル」で完全防水
エアコンの右側には、心臓部である電子基板や受信部が詰まっています。ここには絶対に水がかかってはいけません。タオルを巻いた上からサランラップで何重にも巻き、テープで密閉してください。
・専用の洗浄カバーを装着する
ゴミ袋をテープで貼るだけの簡易養生では、汚水が重みで決壊し、壁や床が真っ黒なカビ水まみれになります。必ずホームセンターや通販で売っている「エアコン専用洗浄カバー(廃液ホース付き)」を使用してください。
そのエアコン、実はカビだらけ?内部が汚れる本当の理由
冷房運転による「結露」
冷房を使うと、キンキンに冷えた内部の熱交換器(アルミフィン)に結露水が発生します。高温多湿で水気がある内部は、カビにとって最高の繁殖環境です。
キッチンの油煙を吸い込んでいる
LDKに設置されたエアコンは、料理中の油煙を吸い込んでいます。油汚れがファンに付着し、そこにホコリやカビが積み重なることで、頑固な「ヘドロ汚れ」へと変化します。
内部クリーン機能を使っていない
冷房の後に送風運転で内部を乾かす「内部クリーン」を使わないと、エアコンの中は濡れたままになります。カビを防ぐには、使用後の「乾燥」が何より重要です。
失敗しないためのエアコン分解洗浄・DIY基本3工程
前面パネルを開け、フィルターと、風向きを変えるルーバー(羽)を取り外します。お風呂場で中性洗剤と柔らかいブラシを使って洗い、日陰で完全に乾かします。
電装部を養生した状態で、蓄圧式噴霧器(加圧ポンプ)を使い、アルミフィンと送風ファンに「エアコン用アルカリ洗剤」を吹きかけます。
最も重要な工程です。噴霧器に真水を入れ、洗剤成分が残らないように徹底的に洗い流します。バケツ2〜3杯分の水を使い、透明な水が出てくるまで濯いでください。洗剤が残るとカビの原因になります。
Amazonやホームセンターで買えるDIYアイテム
【必須】手動で加圧して水を噴射する道具。スプレー缶より水圧が強く、ノズルが細いため奥まで届きます。ホームセンターの園芸コーナーで購入できます。 DIY必需品 価格: 2,500円〜
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【養生】本体にゴムで被せるだけの専用カバー。汚水を下のバケツへ誘導するホースが付いているものが便利です。Amazon等で「エアコン掃除カバー」と検索すると安価で手に入ります。水漏れ防止 価格: 1,500円〜
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【ファン専用】吹き出し口の奥にある「送風ファン」専用の洗浄ムース。モコモコの泡がファンに密着してカビを落とします。中和剤(リンス)もセットになっており、DIY派の定番品です。 カビ除去 価格: 2,500円〜
詳細を見る【警告】絶対にやってはいけないNG行動
自力で解決 vs プロの業者 比較表
| 比較項目 | 自分で解決 (DIY) | プロに依頼 |
|---|---|---|
| 費用目安 | 4,000円 〜 7,997円 | 10,000円 〜 25,000円 |
| 洗浄範囲 | アルミフィンの表面と、送風ファンの一部まで。裏側には届かない。 | 分解して「ドレンパン(水受け)」やファンを取り外し、高圧洗浄機で裏側のカビまで貫通させて洗い流す。 |
| 汚水の回収 | 濯ぎの水量が足りず、配管の中にヘドロが詰まって水漏れを起こすことがある。 | 10〜20リットルの大量の水で洗い流し、業務用のバキュームで汚水を吸い取る。 |
| 防カビ効果 | 洗って乾かすのみ。 | 洗浄後に業務用の「防カビチタンコーティング」等を施し、カビの再発を1年近く抑制するオプションがある。 |
プロに頼むべきサイン
以下のような場合は、無理せずプロに相談することを推奨します。
フィルターのホコリを自動で取る機能がついた機種は、分解難易度がS級です。プロでも経験が浅いと断るレベルなので、絶対にDIYで分解しようとしないでください。
内部のカビやホコリが限界を超えて積層し、回転するファンから剥がれ落ちてきています。表面を洗った程度では解決せず、完全分解洗浄が必要です。
冷房中に室外機のホースから水が出てこない、または室内機から水漏れする場合、内部のヘドロがホースに詰まっています。専用のポンプ(サクションポンプ)での抜き取りが必要です。
よくある質問
「自分では難しい…」と感じたら
無理せずプロに相談しましょう
DIYでの失敗が悪化を招くこともあります。エアコンクリーニングの専門家が最短30分で駆けつけます。
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