防音・断熱ガラスへの交換はDIYできる?「サッシの溝幅」の物理的限界と、DIYなら「内窓」一択な理由
しかし、一般的な一枚ガラス(単板)用のサッシの溝幅は9mmしかありません。対して、断熱ペアガラスは12mm以上の厚みがあります。つまり、物理的に入らないのです。 無理やり入れるには「アタッチメント」が必要ですが、これはガラス屋さんの専門領域。 本記事では、DIYでのガラス交換が不可能な理由と、その代わりにDIYで効果を出せる「内窓」と「ガラスフィルム」の限界について解説します。
- ペアガラスへの交換はDIY不可!「サッシの溝幅」という物理的な壁 今の窓のままで最強断熱?プロ専用「真空ガラス」のすごさ DIYでやるなら「交換」ではなく「内窓」!コスパ最強の理由 「ペアガラス=防音」は間違い?ガラス選びの落とし穴
プロ案件になる窓ガラス交換の落とし穴
・サッシの「溝幅」を測る
今のサッシのガラスがハマっている溝の幅を測ってください。おそらく「9mm」か「11mm」のはずです。 一般的なペアガラス(複層ガラス)は最低でも12mm以上あるため、そのままでは絶対に入りません。これがDIY交換不可の決定的理由です。
・ガラスの「重さ」と戸車
防音ガラス(合わせガラス)は非常に重いです。古いサッシのままガラスだけ重くすると、下の「戸車(タイヤ)」が重さに耐えきれず潰れ、窓が開かなくなります。プロは戸車も「重量用」に交換しますが、DIYでそこまでするのは困難です。
・結露の原因確認
「ガラスだけ」を断熱タイプに変えても、枠が「アルミ」のままだと、枠の結露は止まりません。アルミは熱を伝えやすいため、結局そこからカビが生えます。枠ごとカバーするか、内窓をつけるしか根本解決にはなりません。
結露・騒音・冷気…すべて窓が原因です
深刻な結露(カビ発生)
毎朝窓がびしょ濡れになるレベルの結露は、単板ガラスの限界です。これを解決するには、ガラスとガラスの間に「真空層」や「ガス層」がある高性能ガラスが必要です。
騒音(道路・線路沿い)
音の侵入を防ぐには「重さ」と「空気層」が必要です。防音合わせガラス(重い)にするか、内窓をつけて空気層を作るのがセオリーです。
コールドドラフト(冷気)
暖房をつけても足元がスースーするのは、冷やされた空気が窓から降りてくる「コールドドラフト現象」です。窓の断熱性を上げないと解消しません
プロに頼む前に試したい窓のDIY改善策
既存のサッシをいじらず、手前に「もう一つ窓」をつける内窓(二重窓)なら、DIYでもプロ並みの断熱・防音効果が出せます。ガラス交換の10倍簡単で、効果は2倍以上です。 ※詳細は「窓のリフォーム」の項目参照
予算がない場合、ホームセンターで売っている「中空ポリカーボネート板」とレールを使って、簡易的な二重窓を自作します。見た目はチープですが、断熱効果は本物のガラス並みにあります。材料費5,000円でできます。
防音目的なら、サッシの重なり部分に「モヘアシール(起毛テープ)」を貼り、隙間を埋めるだけでも一定の効果があります。
Amazonやホームセンターで買えるDIYアイテム
画像: (薄いのに高性能なガラス) 説明: 【最強のガラス】魔法瓶と同じ原理で、真空層を持ったガラス。厚みが6.2mmしかないので、アタッチメントなしで今のサッシにそのまま入ります。結露防止・断熱・防音すべて最強ですが、プロ専売品です。 DIY不可・プロ用 価格: 50,000円〜/枚
画像: (ストライプ状のプラスチック板) 説明: 【DIY断熱】空気の層を持ったプラスチック板。カッターで切れて軽いので、簡易内窓の材料として大人気。結露防止効果は抜群です。 格安DIY 価格: 2,000円(畳サイズ)〜
画像: (窓に拭きかけるスプレー) 説明: 【気休め】「塗るだけで断熱」という商品ですが、効果は持続せず、拭きムラになりやすいです。本格的な対策にはなりません。 非推奨 価格: 1,000円〜
絶対にやってはいけないNG行動
自力で解決 vs プロの業者 比較表
| 比較項目 | 自分で解決 (DIY) | プロに依頼 |
|---|---|---|
| 費用目安 | 20,000円 〜 40,000円 | 30,000円 〜 50,000円 |
| 施工方法 | ガラス交換は不可。内窓設置か、フィルム貼りのみ。 | 「アタッチメント付ペアガラス」または「真空ガラス」への交換が可能。網戸との干渉調整も行う。 |
| 断熱・結露防止効果 | 内窓なら高い効果があるが、部屋が狭くなる。 | 「真空ガラス」なら、今の窓のまま(部屋を狭くせず)で、結露をほぼゼロにできる。 |
| 防音効果 | 隙間を完全に塞ぐのが難しく、効果にムラがある。 | ガラスの厚みを変える(異厚ペアガラス)など、音の周波数に合わせた専門的な提案ができる。 |
※ 真空ガラス(スペーシア)交換: 50,000円 〜 80,000円/枚
防音合わせガラス交換: 40,000円 〜 70,000円/枚
プロに頼むべきサイン
以下のような場合は、無理せずプロに相談することを推奨します。
ガラスだけ高性能にしても、アルミ枠の結露は止まりません。この場合、ガラス交換よりも「内窓(樹脂サッシ)」をつける方が、枠まで覆えるため効果的です。
音だけでなく振動が伝わってくる場合、ガラス交換だけでは不十分です。サッシ自体の気密ゴム(エアタイトゴム)が劣化しているため、サッシ全体の調整や内窓設置が必要です。
結露が原因でパッキン(グレチャン)の奥までカビている場合、掃除では取れません。ガラス交換のタイミングでパッキンも新品に巻き直してもらうのがベストです。
よくある質問
「自分では難しい…」と感じたら
無理せずプロに相談しましょう
DIYでの失敗が悪化を招くこともあります。防音・断熱ガラス交換の専門家が最短30分で駆けつけます。
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