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自動車フロントガラス・リペア

車のフロントガラス・リペアは自分でできる?車検に通る「500円玉」の境界線と、失敗=全交換のハイリスク

暮らしのお困り事アドバイザーManami 監修
2025年12月 最新情報
「高速道路でバチッと音がして、ガラスにヒビが…」 飛び石によるフロントガラスの傷は、放置すると振動や気温差で一気に広がります。

カー用品店には3,000円程度で「リペアキット」が売られていますが、これはあくまで「応急処置」レベルだと考えてください。プロのような真空圧入が難しく、空気が残って再発するケースが多いからです。 本記事では、DIYで直せる傷のサイズと、プロに頼むべき「危険な場所」の違い、そして最近の車(自動ブレーキ搭載車)ならではの高額な交換リスクについて解説します。
この記事でわかること
  • 「500円玉」が境界線!DIYリペアができる限界サイズ 絶対にやってはいけない「瞬間接着剤」と「デフロスター」 曇りの日は固まらない?レジン硬化に必要な「紫外線」の条件 最近の車はガラス交換が高い!エーミング(カメラ調整)コストの罠

フロントガラスのヒビを広げないための緊急対処法

・すぐに「保護テープ」を貼る

傷の中に雨水や汚れが入ると、レジン(補修液)が入らなくなり、修理不可能になります。傷がついたら直ちに「ビニールテープ(透明)」を貼って保護してください。

※ セロハンテープは水を通すのでNGです。

・デフロスター(暖房)を使わない

ガラスは温度変化に弱いです。特に冬場、冷えたガラスにデフロスターで温風を当てると、熱膨張でヒビが一気に伸びます。修理するまでは、風をガラスに当てないようにしてください。

・ドアを優しく閉める

ドアをバタン!と閉めた時の「空気圧(内圧)」は、ガラスに大きな衝撃を与えます。これでヒビが伸びることがよくあります。修理が終わるまでは、窓を少し開けておくか、優しく閉めてください。

フロントガラス損傷の原因と代表的なヒビの種類

飛び石(高速道路)

前の車、特にダンプカーなどのタイヤの溝に挟まった石が飛んできて当たります。「バン!」という大きな音がしたら、すぐにSA/PAで傷がないか確認してください。

寒暖差によるヒビ割れ

小さな傷を放置していると、冬の朝にお湯をかけたり、夏の洗車で水をかけた瞬間の温度差で、ガラスの端までヒビが一気に走ることがあります。こうなるとリペアは不可能です。

ブルズアイとスターブレイク

牛の目のような丸い傷(ブルズアイ)はDIYで直しやすく、星型に亀裂が走っている傷(スターブレイク)は、レジンが隅々まで入りにくいため、DIY難易度が高いです。

飛び石キズを自分で直す!DIY3ステップ

1
傷の中のゴミを掻き出す

付属の画鋲やピンを使い、傷口に残っているガラスの粉や汚れを慎重に掻き出します。ここが詰まっていると液が入りません。


2
器具を固定し、レジンを「加圧・減圧」する

吸盤で台座を固定し、レジン(補修液)を入れます。注射器のようなピストンを操作し、「加圧(液を押し込む)」と「負圧(空気を抜く)」を数回繰り返します。この「空気抜き」が成功の鍵です。


3
UVフィルムを貼って日光に当てる

器具を外し、仕上げ用のレジンを垂らして透明フィルムを貼ります。車を日向に移動させ、紫外線で15分〜30分ほど完全に硬化させます。最後に余分なレジンをカミソリで削ぎ落とせば完成です。

Amazonやホームセンターで買えるDIYアイテム

ホルツ ガラスリペアキット

【定番】カー用品店で最もよく見る商品。日本語の説明書が丁寧で、加圧・減圧の仕組みもしっかりしています。初心者におすすめです。 タグ: DIY定番 価格: 3,000円〜

詳細を見る
KURE(呉工業) U-FIX-IT

画像: (KUREの黄色いパッケージ) 説明: 【信頼性】5-56で有名なKUREのキット。アメリカで実績のあるU-FIX-IT社の技術を採用しており、レジンの浸透力が高いと評判です。 タグ: 高浸透 価格: 2,500円〜

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UVライト(紫外線ライト)

画像: (小さな紫色のライト) 説明: 【時短・確実】レジンは紫外線がないと固まりません。ガレージ作業や曇りの日の場合、ジェルネイル用のUVライトを当てると数分で硬化させることができます。 タグ: あると便利 価格: 1,000円〜

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絶対にやってはいけないNG行動

瞬間接着剤(アロンアルファ等)を入れる
絶対にやってはいけない最大のタブーです。 瞬間接着剤はガラスには浸透せず、表面で白く固まるだけです。これをしてしまうと、プロでもレジンを注入できなくなり、「修理不可=ガラス全交換」が確定します。
高圧洗浄機や撥水剤を使う
高圧洗浄機の水圧はヒビを広げます。また、撥水剤(ガラコなど)の成分が傷の中に入り込むと、補修液が定着しなくなります。修理するまでは洗車や撥水コーティングは控えてください。
雨の日や炎天下で作業する
DIYキットのレジンは「紫外線(UV)」で固まります。曇りや雨では固まりません。逆に炎天下だと、注入する前に固まってしまい失敗します。「晴れた日の日陰」がベストな作業環境です。

自力で解決 vs プロの業者 比較表

比較項目 自分で解決 (DIY) プロに依頼
費用目安 2,000円 〜 3,998円 15,000円 〜 25,000円
空気の抜け具合 簡易的なピストンでの作業なため、先端に空気が残りやすく、車検で「黒い影がある」と指摘されることがある。 業務用の高真空ポンプを使用し、完全に空気を抜いてからレジンを圧入するため、透明度が段違い。
強度 表面的な補修になりがちで、振動で再発(ヒビ割れ)するリスクがある。 ヒビの先端まで確実に液を行き渡らせるため、強度が復活し、ヒビの進行を止められる。
失敗時のリスク 失敗して固まってしまうと、もう手出しできない(全交換確定)。 失敗保証(再施工や交換値引き)がついている店舗が多い。

※ ガラス交換(純正): 100,000円 〜 200,000円
ガラス交換(輸入・社外品): 50,000円 〜 80,000円

プロに頼むべきサイン

以下のような場合は、無理せずプロに相談することを推奨します。

傷の大きさが「500円玉」以上 中度

傷の直径が2cm(500円玉くらい)を超えている場合、リペアでは強度が保てません。走行中の風圧で割れる危険があるため、ガラス交換になります。

傷の位置が「端から10cm以内」 中度

ガラスの端(セラミックライン付近)は、走行中の振動やボディのねじれを最も強く受ける場所です。ここにリペアをしてもすぐに再び割れてしまうため、プロでも修理を断ることが多いです。

運転席の目の前 中度

リペアしても完全に透明になるわけではなく、雨粒のような跡が残ります。これが運転手の視界(目の前)にある場合、車検で「視界不良」として不合格になる可能性が高いです。

💡 プロからのアドバイス フロントガラスのリペアキットは、「やり直しがきかない」という点で、他のDIYとは緊張感が違います。 もし傷が複雑な形(星型)をしていたり、自信がない場合は、キットを買わずにそのまま専門店へ持ち込んでください。 15,000円の修理代を惜しんでDIYに失敗し、結果として15万円のガラス交換(エーミング込み)になったお客様を何人も見てきました。 「一発勝負」のリスクを許容できる場合のみ、挑戦してください。

よくある質問

Q. 車検に通る基準は?
A. 明確な基準はありませんが、検査官が「運転の妨げになる」または「容易に貫通・破損する恐れがある」と判断すれば不合格です。リペアしてあれば通る確率は高いですが、跡が目立つとNGになることもあります。
Q. 車両保険は使えますか?
A. 使えますが、注意が必要です。以前は等級据え置きでしたが、現在は「1等級ダウン」になります。翌年の保険料アップ額と、修理代(リペア代1.5万円)を比較すると、自費の方が安いケースが大半です。ガラス交換(10万円超)なら保険がお得です。
Q. 最近の車(自動ブレーキ)は交換が高いって本当?
A. 本当です。フロントガラス上部にカメラがついている車(アイサイトやセーフティセンス等)は、ガラス交換後にカメラの調整(エーミング)が必要で、その工賃だけで3万〜5万円加算されます。だからこそ、リペアで済むうちに直すのが重要です。

「自分では難しい…」と感じたら
無理せずプロに相談しましょう

DIYでの失敗が悪化を招くこともあります。自動車フロントガラス・リペアの専門家が最短30分で駆けつけます。

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監修者
この記事を書いた人
暮らしのお困り事アドバイザーManami

10年間、生活のお困り事サービスサイトの運営に携わりお困り事アドバイザー&解決インフルエンサーとして活動しています。業界・ユーザーの双方の課題を解決してきた経験を基にわかりやすく情報を提供します。

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