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窓フィルム

窓フィルムは自分で貼れる?断熱・防犯DIYの落とし穴と、ガラスを破壊する「熱割れ」の恐怖

暮らしのお困り事アドバイザーManami 監修
2025年12月 最新情報
「夏の暑さを少しでも和らげたい」「台風の飛来物対策をしたい」 窓ガラスフィルムは、ホームセンターで数千円で売られており、DIYの人気ジャンルです。

しかし、安易に「断熱フィルム」を貼った結果、温度差に耐えられずにガラスが勝手に割れる事故が多発しています。 また、防犯フィルムは非常に分厚く、素人が貼ると空気が抜けきらずに白く濁ってしまうことも。 本記事では、DIYで失敗しないための「水貼り」のコツと、絶対に貼ってはいけない「ガラスとフィルムの組み合わせ」について解説します。
この記事でわかること
  • 洗剤選びが命!フィルムを貼る時に「保湿成分」がNGな理由 網入りガラスに貼ると割れる?DIY最大のタブー「熱割れ」の仕組み ガラス表面のゴミを削ぎ落とす「スクレイパー」の重要性 厚手の防犯フィルムは一人では無理!プロとの仕上がりの差

窓ガラスフィルムDIYで失敗しないための事前チェック

・自宅のガラス種類を確認

最も注意が必要です。「網入りガラス(ワイヤー入り)」と「ペアガラス(複層)」は、熱割れのリスクが極めて高いです。通常の断熱フィルムや黒いスモークフィルムを貼ることは原則NGです。「網入り・ペアガラス対応」と明記された専用品以外は貼らないでください。

・洗剤は「成分」を見て選ぶ

施工液(スプレーする水)には台所用洗剤を混ぜますが、「手に優しい」「保湿成分入り」の洗剤はNGです。成分が接着剤を邪魔して、フィルムが滑りすぎたり、後で剥がれてきます。昔ながらのシンプルな「中性洗剤(チャーミーグリーンやママレモン等)」を使ってください。

・部屋を「加湿」してホコリを落とす

フィルム貼りの最大の敵は「空気中のホコリ」です。作業前には霧吹きで空中に水を撒き、浮遊しているホコリを床に落としてください。エアコンや扇風機も風でゴミが舞うため、作業中は停止します。

目的別で見る窓ガラスフィルムの種類とリスク

夏の暑さ(遮熱対策)

日射熱をカットする「遮熱フィルム」や「ミラーフィルム」を貼るケース。エアコンの効きが良くなりますが、ガラス自体が熱を持つため、熱割れリスクが最も高い施工です。

空き巣対策(防犯フィルム)

窓ガラスを割って侵入する手口(打ち破り)を防ぎます。ただし、ホームセンターの薄い「防災フィルム(飛散防止)」では防犯効果は低く、認定品の「CPマーク」対応レベルの厚みが必要です。

目隠し(プライバシー)

隣の家や道路からの視線を遮るために、透明ガラスをすりガラス調にするリフォーム。これは熱割れリスクが比較的低く、DIY初心者にもおすすめの施工です。

初心者でも失敗しない窓ガラスフィルムDIY手順

1
ガラス表面の「シェービング」

施工液(水+洗剤数滴)を吹きかけ、スクレイパーでガラス全面を削るように掃除します。その後、ゴムワイパーで水を切ります。これを2回繰り返し、チリ一つない状態にします。


2
フィルムへのスプレーと貼り付け

フィルムの裏紙(セパレーター)を剥がしながら、糊面にもたっぷりと施工液をスプレーします。ガラス面にもスプレーし、ビシャビシャの状態でガラスに乗せます。これで位置合わせが自由になります。


3
中心から外へ「水抜き」

画像: (スキージーで水を押し出す) 本文: 位置が決まったら、フィルムの表面にもスプレーし(滑りを良くするため)、スキージー(ヘラ)を使って、中心から外側に向かって水と空気を強く押し出します。

  • コツ: 力を入れすぎるとフィルムが破れるので、一定の力で動かします。

Amazonやホームセンターで買える!DIYアイテム

三徳ヘラ(スクレイパー)

【必須】ガラス掃除の必需品。プラスチックのヘラではなく、金属製の刃がついたものを使ってください。こびりついた汚れが面白いほど取れます。プロの道具 価格: 500円〜

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ゴムヘラ(スキージー)

画像: (持ち手がついたゴムワイパー) 説明: 【水抜き用】プラスチックの硬いヘラだとフィルムに傷がつきます。プロはウレタンゴム製のスキージーを使いますが、DIYなら窓掃除用のゴムワイパーでも代用可能です。傷防止 価格: 1,000円〜

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加圧式スプレーボトル

画像: (ポンプがついたスプレー) 説明: 【効率化】何度もトリガーを引く霧吹きは指が疲れます。ポンピングして連続噴射できる園芸用の加圧スプレーがあると、均一に水をかけられ、作業が劇的に楽になります。 あると便利 価格: 1,500円〜

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絶対にやってはいけないNG行動

ガラスの掃除を雑巾だけで済ませる
目に見えない「固着した汚れ」や「塗料の飛沫」が残っていると、フィルムを貼った時にそこがプクッと浮いて気泡になります。必ず「スクレイパー(カミソリ刃)」を使って、ガラス表面の異物を削り落とす工程が必要です。
防犯フィルムを一人で貼る
防犯フィルムは厚みが300ミクロン以上あり(普通のフィルムの5〜6倍)、非常に硬くて扱いにくいです。一人で裏紙を剥がしながら貼ろうとすると、静電気でくっついたり、折れ目がついて台無しになります。必ず2人で作業してください。
端までピッタリ貼ろうとする
ガラスのサイズぴったりに切ると、貼る時に必ずサッシ(ゴムパッキン)に乗り上げます。そこから空気が入り、剥がれの原因になります。プロでも「2〜3mmの隙間」を空けてカットするのが鉄則です。

自力で解決 vs プロの業者 比較表

比較項目 自分で解決 (DIY) プロに依頼
費用目安 3,000円 〜 10,000円 10,000円 〜 15,000円
熱割れ計算 DIY: 勘で選ぶしかない。「網入りだけど透明だから大丈夫だろう」と貼って割りやすい。 施工前に「熱割れ計算(シミュレーション)」を行い、このガラスにこのフィルムを貼っても安全か、数値で判定してから施工する。
ゴミ・気泡の混入 どんなに気をつけても、微細なホコリや抜けきらない水が残る。 徹底した養生とスピード施工で、ゴミの混入を極限まで減らす。
防犯性能(CPマーク) 認定施工ではないため、警察庁認定の「CPマーク」シールは貼れない(保険適用外になることも)。 「防犯フィルム施工技能者」が貼ることで、公的な防犯性能を証明できる。

※ 遮熱・断熱: 12,000円 〜 18,000円/㎡
防犯(厚手): 18,000円 〜 25,000円/㎡

プロに頼むべきサイン

以下のような場合は、無理せずプロに相談することを推奨します。

凸凹ガラス(型板ガラス) 中度

表面がザラザラしたガラスには、通常のフィルムは貼れません。「型板ガラス専用フィルム」が必要ですが、気泡が入りやすく難易度が高いです。

2mを超える高所の窓 中度

脚立に登っての水貼り作業は、足元が濡れて滑りやすく非常に危険です。また、大きなフィルムは重さで垂れ下がってくるため、一人での作業は不可能です。

防犯性能を確実にしたい 重度

「泥棒に入られたくない」という明確な目的がある場合、DIYの貼り方では端から剥がされたり、強度が不十分な場合があります。プロに依頼し、クレセント錠の交換(補助錠)とセットで行うのが確実です。

💡 プロからのアドバイス 窓フィルム施工でプロとアマチュアの決定的な違いは、「熱割れ計算」ができるかどうかです。 私たちプロは、ガラスの種類、方角、影の入り方、フィルムの日射吸収率を計算式に当てはめ、「この窓にこれを貼ったら何%の確率で割れるか」を判定します。 DIYで遮熱フィルム(特にミラー系や色の濃いもの)を貼ろうとしている方は、少なくとも「網入りガラス」と「ペアガラス」には手を出さないでください。夏場にパリーンと音がして、ガラス交換代(数万円)を払うことになります。

よくある質問

Q. 貼った後、水泡のようなものが残っています。
A. 「水残り」です。小さなものであれば、1週間〜1ヶ月程度で水分が蒸発して消えます。無理に指で押すと跡が残るので、触らずに待ってください。
Q. 賃貸でも貼れますか?
A. 剥がせるタイプなら可能ですが、長期間(数年)貼ったままにすると、糊が固着して剥がすのが大変になります。退去時に「糊残り除去費用」を請求されるリスクがあるため、貼る前に管理会社に確認しましょう。
Q. 100均のフィルムはどうですか?
A. シートが薄く、糊の質も良くないため、貼るのが難しく、耐久性も低いです(すぐ色が抜ける)。お試しなら良いですが、長期使用には向きません。

「自分では難しい…」と感じたら
無理せずプロに相談しましょう

DIYでの失敗が悪化を招くこともあります。窓フィルムの専門家が最短30分で駆けつけます。

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監修者
この記事を書いた人
暮らしのお困り事アドバイザーManami

10年間、生活のお困り事サービスサイトの運営に携わりお困り事アドバイザー&解決インフルエンサーとして活動しています。業界・ユーザーの双方の課題を解決してきた経験を基にわかりやすく情報を提供します。

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