中古エアコンのDIY取り付けは損をする?「真空ポンプ」の必須性と、素人が陥るガス漏れの罠
「ネットオークションで安くエアコンを買った」「引越しで取り外したエアコンを新居につけたい」 取り付け工事費(1.5万〜2万円)を節約したくてDIYを考える人は多いですが、エアコン工事は「家電の設置」ではなく「ガス設備の工事」です。
失敗すると「ガスが抜けて冷えない(修理費2万円〜)」か、「水漏れで部屋がカビだらけ」になります。 本記事では、DIYに必要な専門工具のコストと、中古エアコンを取り付ける前に確認しないと詰む「ポンプダウン」の条件について解説します。
- 工具代で赤字?エアコンDIYが「1台だけなら損」な理由 中古エアコンの命綱!「ポンプダウン」と「真空引き」の役割 ガス漏れ事故を防ぐ「トルクレンチ」と「新品配管」の重要性 無資格でやってはいけない「電圧切り替え」と「コンセント交換」<br />
エアコンDIYで最も失敗が多い重要工程
配管の加工(フレア加工)
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新品の銅管を適切な長さに切り、先端をラッパ状に広げる「フレア加工」を行います。専用のフレアツールが必要です。ここが歪んでいると100%ガス漏れします。
配管接続と「真空引き」

室外機と室内機を繋いだ後、真空ポンプを接続して配管内の空気と水分を完全に抜きます(真空乾燥)。ゲージがマイナスで安定するまで15分以上行います。これが終わって初めて、室外機のバルブを開けてガスを流します。
パテ埋めとドレンテストレンホースの「つまり抜き」

壁の穴の隙間をパテで埋めます。最後に、室内機にコップ一杯の水を流し込み、外のドレンホースから水が出てくるか(水漏れしないか)を確認して完了です。
やってはいけないNG行動
ガス漏れ原因No.1です。 銅管は一度使うと硬化します。古い配管を無理に曲げ直して使うと、目に見えない亀裂が入ったり、接続部の「フレア(ラッパ状の広がり)」が密着せず、そこからガスが漏れます。必ず新品の配管セットを使ってください。
昔のやり方で、冷媒ガスを少し放出して配管内の空気を押し出す方法ですが、現在は環境破壊行為として禁止されている上、ガスの量が減って冷房能力が落ちます。必ず真空ポンプを使ってください。
配管接続のナットは、「締めすぎると銅管が割れ、緩すぎると漏れる」という非常にシビアなトルク管理が必要です。プロでも感覚ではやりません。必ず規定トルクで締まる「トルクレンチ」が必要です。
自力で解決 vs プロの業者 比較表
| 比較項目 | 自分で解決 | プロに依頼 |
|---|---|---|
| 費用目安 | 15,000円 〜 | 15,000円 〜 |
| トータルコスト(1台の場合) | 工具レンタル+部材費で約1.5万円〜2万円。失敗時の修理費リスクあり。 | 標準取り付け工事で1.5万円〜2万円。ガス漏れ保証付き。 |
| ガス漏れリスク | フレア加工の不良や締め付け不足で、数ヶ月後にガスが抜けることが多い。 | 経験と専用工具で確実に施工し、万が一抜けた場合も保証で対応する。 |
| 美観(化粧カバー) | 蛇腹ホースがむき出しになりがち。カバーの取り付けは難易度が高い。 | 外壁の色に合わせた化粧カバーで、配管を真っ直ぐ美しく隠す。 |