エアコン取付・工事 専門家監修済み 2026.03.13

中古エアコンのDIY取り付けは損をする?「真空ポンプ」の必須性と、素人が陥るガス漏れの罠

「ネットオークションで安くエアコンを買った」「引越しで取り外したエアコンを新居につけたい」 取り付け工事費(1.5万〜2万円)を節約したくてDIYを考える人は多いですが、エアコン工事は「家電の設置」ではなく「ガス設備の工事」です。

失敗すると「ガスが抜けて冷えない(修理費2万円〜)」か、「水漏れで部屋がカビだらけ」になります。 本記事では、DIYに必要な専門工具のコストと、中古エアコンを取り付ける前に確認しないと詰む「ポンプダウン」の条件について解説します。

この記事のポイント
  • 工具代で赤字?エアコンDIYが「1台だけなら損」な理由 中古エアコンの命綱!「ポンプダウン」と「真空引き」の役割 ガス漏れ事故を防ぐ「トルクレンチ」と「新品配管」の重要性 無資格でやってはいけない「電圧切り替え」と「コンセント交換」<br />

エアコンDIYで最も失敗が多い重要工程

1

配管の加工(フレア加工)

新品の銅管を適切な長さに切り、先端をラッパ状に広げる「フレア加工」を行います。専用のフレアツールが必要です。ここが歪んでいると100%ガス漏れします。

2

配管接続と「真空引き」

室外機と室内機を繋いだ後、真空ポンプを接続して配管内の空気と水分を完全に抜きます(真空乾燥)。ゲージがマイナスで安定するまで15分以上行います。これが終わって初めて、室外機のバルブを開けてガスを流します。

3

パテ埋めとドレンテストレンホースの「つまり抜き」

壁の穴の隙間をパテで埋めます。最後に、室内機にコップ一杯の水を流し込み、外のドレンホースから水が出てくるか(水漏れしないか)を確認して完了です。

やってはいけないNG行動

古い配管パイプを再利用する

ガス漏れ原因No.1です。 銅管は一度使うと硬化します。古い配管を無理に曲げ直して使うと、目に見えない亀裂が入ったり、接続部の「フレア(ラッパ状の広がり)」が密着せず、そこからガスが漏れます。必ず新品の配管セットを使ってください。

「エアパージ(ガス押し出し)」で空気を抜く

昔のやり方で、冷媒ガスを少し放出して配管内の空気を押し出す方法ですが、現在は環境破壊行為として禁止されている上、ガスの量が減って冷房能力が落ちます。必ず真空ポンプを使ってください。

トルクレンチを使わず「感覚」で締める

配管接続のナットは、「締めすぎると銅管が割れ、緩すぎると漏れる」という非常にシビアなトルク管理が必要です。プロでも感覚ではやりません。必ず規定トルクで締まる「トルクレンチ」が必要です。

自力で解決 vs プロの業者 比較表

比較項目自分で解決プロに依頼
費用目安 15,000円 〜 15,000円 〜
トータルコスト(1台の場合) 工具レンタル+部材費で約1.5万円〜2万円。失敗時の修理費リスクあり。 標準取り付け工事で1.5万円〜2万円。ガス漏れ保証付き。
ガス漏れリスクフレア加工の不良や締め付け不足で、数ヶ月後にガスが抜けることが多い。経験と専用工具で確実に施工し、万が一抜けた場合も保証で対応する。
美観(化粧カバー) 蛇腹ホースがむき出しになりがち。カバーの取り付けは難易度が高い。 外壁の色に合わせた化粧カバーで、配管を真っ直ぐ美しく隠す。

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暮らしのお困り事アドバイザーManami

10年間、生活のお困り事サービスサイトの運営に携わりお困り事アドバイザー&解決インフルエンサーとして活動しています。業界・ユーザーの双方の課題を解決してきた経験を基にわかりやすく情報を提供します。