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屋根リフォーム

屋根の「張り替え」はDIYできる?アスベストのリスクと、失敗しない「カバー工法 vs 葺き替え」の選び方

暮らしのお困り事アドバイザーManami 監修
2025年12月 最新情報
「屋根の瓦がズレている…」「スレートの色が褪せてコケだらけ…」 屋根は家の寿命を決める重要なパーツですが、リフォームには100万円単位の費用がかかるため、自分で直せないかと考える方もいるでしょう。

しかし、屋根の張り替えはDIYで最も危険で、かつ失敗が許されない工事です。安易に登って転落する事故や、廃材処理の法律違反を犯すリスクがあります。 本記事では、屋根リフォームの基礎知識と、あなたの家に合った工法(塗装・カバー・葺き替え)の選び方を解説します。
この記事でわかること
  • 屋根張り替えはDIY禁止!アスベスト飛散と滑落の危険性 安くて長持ち「カバー工法」と根本解決「葺き替え」の違い 塗装では直らない?雨漏りや野地板腐食の限界サイン 「屋根の無料点検」商法に騙されないための自衛策

雨漏り・瓦落下時の正しい応急対応マニュアル

・室内への「雨漏り」有無を確認

屋根の見た目がボロボロでも、下の「防水シート(ルーフィング)」が生きていれば雨漏りはしません。逆に、見た目が綺麗でも天井にシミがあれば緊急事態です。まずは室内の被害状況を確認してください。

・落下した瓦や板金の片付け

台風などで屋根材が庭に落ちている場合、破片で怪我をしないよう掃除します。ただし、「どこが壊れたか確認しよう」として屋根に登るのは厳禁です。下から見える範囲でスマホで撮影し、業者に見せてください。

・訪問販売業者は「インターホン越し」に断る

「近くで工事していて屋根が見えた」と言って来る業者は、9割が悪徳です。屋根に上げてしまうと、わざと瓦を割って「壊れていました」と写真を撮る手口があります。絶対に屋根に上げないでください。

屋根の種類ごとに異なる「寿命」と劣化ポイント

スレート(コロニアル)の寿命

スレート屋根の寿命は約20〜30年です。塗装で延命できますが、防水シートの寿命が尽きると「葺き替え」か「カバー工法」が必要です。

日本瓦の漆喰(しっくい)崩れ

瓦自体は50年以上持ちますが、瓦を固定している漆喰は10〜15年で崩れます。ここから水が入ると土台の土が流出し、瓦がズレたり落下する原因になります。

耐震化のための軽量化

昔ながらの日本瓦は非常に重く、地震の揺れを大きくします。地震対策として、重い瓦を撤去し、軽量な金属屋根(ガルバリウム鋼板)に張り替えるリフォームが増えています。

あなたの家はどれ?状況別・最適な屋根リフォーム判断ガイド

1
現状維持なら「塗装」(〜築15年)

築年数が浅く、雨漏りもしていないなら「塗装」で撥水性を戻せます。

  • 費用: 40〜60万円
⚠️ 注意:見た目は綺麗になりますが、雨漏りを直す効果はありません。

2
コスパ重視なら「カバー工法」(〜築30年)

既存のスレート屋根の上から、軽い金属屋根を重ねて貼る工法です。

  • メリット: 廃材が出ないため費用が安く、工期も短い。アスベスト屋根の封じ込めに最適。
  • 費用: 80〜120万円

3
根本解決なら「葺き替え」(築30年〜)

古い屋根材を全て撤去し、下地(野地板)から新しくやり直す工法です。

  • メリット: 屋根が軽くなり耐震性が上がる。下地の腐食も直せる。
  • デメリット: 費用が高く、工期が長い。
  • 費用: 150〜250万円

工法別おすすめ屋根材

アイジー工業 スーパーガルテクト

【カバー工法用】現在のリフォームで最も人気のある「ガルバリウム鋼板(SGL)」の屋根材。断熱材と一体になっており、軽くて錆びにくく、遮熱性も高いです。

詳細を見る
ケイミュー コロニアルグラッサ

【葺き替え用】スレート屋根の定番。色あせしにくい加工がされており、カラーバリエーションも豊富。新築同様の外観になります。

詳細を見る
防災瓦(軽量瓦)

【瓦の交換】「瓦の風合いを残したい」人向け。従来の瓦より軽く、瓦同士を噛み合わせて固定するため、台風や地震でも落ちにくい設計になっています。

詳細を見る

【警告】絶対にやってはいけないNG行動

DIYで屋根に登る
死亡事故リスクNo.1です。 特にコケが生えたスレートや、濡れた瓦は氷の上のように滑ります。プロでも足場なしでは作業しません。修理代を浮かせようとして、治療費や命を払うことになります。
コーキングで隙間を全部埋める
屋根材の隙間は、侵入した雨水を排出するための「出口」です。これをコーキングで塞ぐと(ラバーロック工法など)、水の逃げ場がなくなり、毛細管現象で屋根裏に水を吸い上げて雨漏りを引き起こします。
アスベスト入り屋根を自分で剥がす
2004年以前のスレート屋根にはアスベストが含まれている可能性が高いです。無資格で解体・破砕すると発がん性物質が飛散し、大気汚染防止法違反で処罰されるだけでなく、近隣住民に健康被害を与えます。

自力で解決(※不可能) vs プロの業者 比較表

比較項目 自分で解決 (DIY) プロに依頼
費用目安 0円 〜 0円 400,000円 〜 800,000円
安全性 足場なしでの作業は命がけ。資材の荷揚げだけでも危険極まりない。 建物全体に足場を組み、落下防止ネットを張り、ヘルメット着用で安全確実に作業する。
防水性能(雨仕舞) 構造を理解せず貼るため、継ぎ目から水が入り雨漏りする。 軒先、ケラバ、谷樋など、雨水の流れを計算した「役物(やくもの)」の板金加工を行い、水を完全に排出させる。
保証 なし。雨漏りしたら家の寿命が縮む。 施工後10年〜の「雨漏り保証」やメーカー保証が付く。

プロに頼むべきサイン

以下のような場合は、無理せずプロに相談することを推奨します。

屋根の上を歩くと「フカフカ」する 重度

屋根の下地(野地板)が腐って強度がなくなっています。この状態でカバー工法をすると、新しい屋根の重みで釘が効かず、台風で屋根ごと飛んでいく危険があります。「葺き替え」一択です。

雨漏りで天井が落ちてきた 重度

末期症状です。屋根だけでなく、天井裏の断熱材や柱まで腐食が進んでいます。大工工事を含めた大規模な修繕が必要です。

瓦が凍害(とうがい)でボロボロ 重度

寒冷地で瓦の中の水分が凍って膨張し、瓦が割れたり剥離している状態です。塗装では直せないため、全交換が必要です。

💡 プロからのアドバイス 屋根リフォームは、家のメンテナンスの中で最も高額な部類に入りますが、最も重要な工事でもあります。 安く済ませようとDIYをしたり、訪問販売の怪しい提案(ラバーロック等)に乗ると、数年後に雨漏りして「結局、全交換」という最悪の結末を迎えます。 「足場」という高額な仮設費がかかる工事ですので、外壁塗装とセットで行うと、足場代(約20万円)を節約できてお得です。15年〜20年目のタイミングで、外壁・屋根セットでの検討をお勧めします。

よくある質問

Q. カバー工法はどんな屋根でもできますか?
A. 基本的には「スレート(コロニアル)」屋根用です。凹凸の大きい「日本瓦」には施工できません(瓦を撤去して葺き替えになります)。また、下地が腐っている場合もNGです。
Q. 火災保険で直せますか?
A. 台風で棟板金が飛んだ、瓦が割れた等の「風災」が認められれば、その修繕費用が出ます。ただし、「経年劣化による張り替え」全額が出るわけではありません。まずはプロに被害状況を診断してもらいましょう。
Q. アスベスト入りの屋根はどうすれば?
A. 2004年以前のスレート屋根はアスベスト入りの可能性があります。解体・処分費が高額になるため、アスベストを飛散させずに封じ込める「カバー工法」が推奨されます。

「自分では難しい…」と感じたら
無理せずプロに相談しましょう

DIYでの失敗が悪化を招くこともあります。屋根リフォームの専門家が最短30分で駆けつけます。

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監修者
この記事を書いた人
暮らしのお困り事アドバイザーManami

10年間、生活のお困り事サービスサイトの運営に携わりお困り事アドバイザー&解決インフルエンサーとして活動しています。業界・ユーザーの双方の課題を解決してきた経験を基にわかりやすく情報を提供します。

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