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外壁塗装・修理

外壁塗装は自分でできる?DIYの限界ラインと、100万円単位で損をしない「業者選び」の鉄則

暮らしのお困り事アドバイザーManami 監修
2025年12月 最新情報
「外壁が汚れてきた…」「業者の見積もりが100万円を超えていて高すぎる…」 自分で塗れば材料費の20〜30万円で済むと考えがちですが、外壁塗装はDIYの中で最もハードルが高い作業です。

最大の問題は「足場」です。不安定なハシゴでの高所作業は命に関わりますし、素人が塗ると「塗りムラ」以前に、養生不足で窓や車をペンキまみれにしてしまうトラブルが多発しています。 本記事では、DIYで塗れる安全な範囲と、家を守るための塗料の選び方、そして塗装業界に蔓延る「ぼったくり」の手口について解説します。
この記事でわかること
  • DIY塗装は「1階の届く範囲」まで!2階は足場がないと無理な理由 「シリコン」「ラジカル」って何?コスパの良い塗料の選び方 養生が9割!窓や車をペンキから守るプロの準備テクニック 「モニター価格」は罠!悪徳業者の手口と適正価格の目安

塗装前の「劣化診断」ポイント

・壁を触って「白い粉」つくか確認

「チョーキング現象」と呼ばれる劣化サインです。塗料の樹脂が紫外線で分解され、防水機能が失われています。これが全体に出ている場合、塗り替えの時期(サイン)です。

・コーキング(目地)のひび割れチェック

サイディングボードの継ぎ目にあるゴム状のパッキン(コーキング)を見てください。ひび割れていたり、痩せて隙間ができていると、そこから雨水が侵入し、壁の内側を腐らせます。塗装よりも先にこちらの補修が急務です。

・0.3mm以上のひび割れ(クラック)

髪の毛程度の細いヒビ(ヘアクラック)なら急ぎませんが、名刺が入る幅(0.3mm以上)のヒビは「構造クラック」の可能性があります。雨水が直で入るため、早急に埋める必要があります。

外壁の寿命と劣化の原因

紫外線と雨風による経年劣化

日本の住宅の塗り替え目安は「約10年」です。どんなに良い塗料でも、紫外線で分解され、徐々に薄くなっていきます。防水性が切れると、壁材自体(サイディングやモルタル)が水を吸って反り返ったり、割れたりします。

苔(コケ)や藻の発生

日当たりの悪い北側の壁に緑色のコケが生えている場合、壁が常に湿っている証拠です。美観が悪いだけでなく、常に濡れていることで壁材の腐食を早めます。

コーキングの寿命

一般的なコーキング材の寿命は7〜10年です。塗装はまだ大丈夫でも、目地だけ先にダメになることが多いです。「打ち替え(古いゴムを撤去して新しくする)」が必要です。

「塀」や「1階の手が届く範囲」の自力DIY手順

1
徹底的な「養生(ようじょう)」

塗装の仕上がりは「養生で8割決まる」と言われます。塗らない場所(窓、地面、室外機、ガスメーター等)を、マスカー(テープ付きビニール)で完全に覆います。1mmでも隙間があればペンキは入り込みます。


2
下塗り(シーラー)

いきなり色を塗ってはいけません。壁と塗料を密着させる接着剤の役割を持つ「シーラー(プライマー)」を必ず塗ります。これを省くと、数ヶ月でバリバリに剥がれてきます。


3
中塗り・上塗り(2回塗り)

指定の塗料(水性シリコンなどがDIY向き)を塗ります。ムラをなくし、塗膜の厚みを確保するために、必ず「2回」重ね塗りをします。下塗りと合わせて「計3回塗り」が基本です。

Amazonやホームセンターで買える外壁塗装アイテム

水性シリコン塗料

画像: (一斗缶の塗料) 説明: 【DIY推奨】油性(溶剤)は臭いが強く、近所迷惑になる上に扱いが難しいです。DIYなら臭いが少なく、水で薄められる「水性」のシリコン塗料が耐久性と価格のバランスが良くおすすめです。 初心者向け 価格: 15,000円(一斗缶)〜

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マスカー(養生テープ)

【必須】テープとビニールシートが一体になった便利グッズ。これを貼って広げるだけで、窓や床を一瞬でガードできます。幅の種類(300mm, 550mm, 1100mm)を使い分けます。 汚れ防止 価格: 200円〜

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変成シリコンコーキング

画像: (コーキングガンとカートリッジ) 説明: 【ひび割れ補修】外壁のひび割れや目地を埋めるなら、必ず「変成シリコン」を選んでください。安い「シリコン(お風呂用)」を使うと、その上からペンキが塗れなくなります。 補修用 価格: 600円〜

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NG行動

梯子(ハシゴ)で2階を塗る
死亡事故に直結します。 塗装は両手を使ってローラーを動かすため、ハシゴの上でバランスを取るのは不可能です。また、塗料缶を持って登り降りするのはプロでも危険です。2階部分は足場なしでは絶対に無理だと諦めてください。
高圧洗浄を「下から上」に当てる
サイディングの重なり目や換気口に向かって、下から強い水圧を当てると、通気層や壁の内部に水が浸入します。これが原因で断熱材がカビたり、雨漏りを引き起こすことがあります。
訪問販売で「即決」する
「近くで工事をしていて…」「モニター価格で半額にします」と言ってくる業者は、9割方トラブルの元です。手抜き工事や、後から追加料金を請求されるケースが後を絶ちません。絶対にその場で契約せず、地元の塗装店など複数社から見積もりを取ってください。

自分で解決 vs プロの業者

比較項目 自分で解決 (DIY) プロに依頼
費用目安 200,000円 〜 300,000円 800,000円 〜 1,500,000円
足場 脚立やハシゴのみ。高所は届かないか、極めて危険。 鋼管足場を家の周りに組み、飛散防止ネットを張る。安全かつ、近隣への塗料飛散を防ぐ。
耐久年数 下地処理不足や膜厚不足により、3〜5年で剥がれることが多い。 高圧洗浄、適切な下塗り、既定の塗布量を守ることで、10年〜15年の耐久性を保証する。
作業期間 週末ごとの作業で数ヶ月かかる。その間、養生しっぱなしで窓が開けられない。 職人2〜3人で入り、約2週間ですべて完了する。

プロに頼むべきサイン

以下のような場合は、無理せずプロに相談することを推奨します。

雨漏りが発生している 中度

すでに雨水が侵入している場合、塗装だけでは直りません。壁の中の防水シートが破れている可能性があるため、壁を剥がしての修理や、カバー工法(サイディングの重ね張り)が必要です。

壁が浮いている・反っている 中度

サイディングボード自体が水を吸って変形し、釘が浮いている状態です。ここまで行くと塗装では元に戻りません。部分的な張り替え工事が必要です。

屋根の塗装も必要 重度

外壁を塗るなら、足場があるうちに屋根も一緒に塗るのがコスパの鉄則です。しかし屋根塗装は壁以上に難易度が高く、滑落リスクが高いため、絶対にプロに任せるべき領域です。

💡 プロからのアドバイス 外壁塗装で一番お金がかかるのは、実はペンキ代ではなく「人件費」と「足場代(15〜20万円)」です。 DIYで節約しようとして足場を組まずに無理やり塗り、落下して怪我をしたり、仕上がりが汚くて数年で塗り直すことになれば、結局高くつきます。 「餅は餅屋」です。10年に一度の大きな買い物ですので、DIYはウッドデッキや塀で楽しみ、家本体は信頼できる地元の塗装店に任せることを強くお勧めします。

よくある質問

Q. 良い業者の見分け方は?
A. 「自社施工(下請けに投げない)」の地元業者を選ぶのがベストです。ハウスメーカーや家電量販店はマージン(仲介料)が高くつきます。また、見積書に「シリコン塗料」「3回塗り」など詳細が書かれているかも確認してください。「塗装一式」と書く業者は危険です。
Q. 塗料の種類は何が良い?
A. 現在の主流は「ラジカル制御形」や「シリコン」です。コスパ最強と言われます。「フッ素」や「無機」は耐久性が高いですが高価です。「ウレタン」や「アクリル」は安いですが耐久性が低い(5〜7年)ため、最近はあまり使われません。
Q. どの季節に塗るのが良い?
A. 春(3〜5月)と秋(9〜11月)がベストです。気温が安定しており塗料が乾きやすいためです。梅雨や冬でも塗れますが、工期が伸びたり、乾燥不良のリスクが多少高まります。

「自分では難しい…」と感じたら
無理せずプロに相談しましょう

DIYでの失敗が悪化を招くこともあります。外壁塗装・修理の専門家が最短30分で駆けつけます。

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監修者
この記事を書いた人
暮らしのお困り事アドバイザーManami

10年間、生活のお困り事サービスサイトの運営に携わりお困り事アドバイザー&解決インフルエンサーとして活動しています。業界・ユーザーの双方の課題を解決してきた経験を基にわかりやすく情報を提供します。

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