取材で得たリアルな声を、重複を整理して読みやすくまとめています。
Q. 便利屋事業を始めた具体的なきっかけは何ですか?
便利屋事業を始めたきっかけは、前職の経験が大きく影響しています。私は引っ越し業に約13年間勤めていましたが、退職後は宅配やフードデリバリーなどの運送業に従事していました。しかし、これらの仕事はお客様と接する機会が極端に少なく、どこか寂しさや物足りなさを感じるようになっていきました。 ちょうどその頃、引っ越し業時代から気になっていた「便利屋」という仕事について改めて考えるようになり、実際に便利屋で研修やアルバイトを経験しました。そこで「これは面白い」「自分にもできる」と手応えを感じ、本格的に事業として取り組む決意を固めました。 また、妻も同じ引っ越し会社の同じ支店で約11年間働いていたため、夫婦での家族経営・地域密着型のかたちでご依頼を受けることも多く、約3年半が経ちました。
Q. 現在、どれくらいのご依頼が寄せられていますか?
昨年の依頼件数は約750件で、今年は約800件ほどになる見込みです。年間を通して見ると、1日あたり2〜3件のペースでご依頼をいただいている計算になります。 ご依頼の中心となっているのは「引っ越し」「庭仕事」「不用品回収」の3つです。ホームページ上ではハチ駆除や各種代行サービスなども掲載しており、地域の方々のさまざまなお困りごとに幅広く対応できる体制を整えています。

Q. 提供するサービスの強みや、具体的な対応地域、お客様対応で特に心がけていることは何でしょうか?
当社は地域密着型で事業を行っているため、基本的には東久留米市とその隣接エリアを中心に対応しています。また、当社から半径10km圏内は「初回出張費無料」としており、初めての方にもご利用いただきやすい仕組みを設けています。ホームページに記載のない地域であっても、内容次第では柔軟に対応できる点も強みのひとつです。 中でも特に評価いただいているのが、レスポンスの速さです。お問い合わせへの返信は可能な限り早く、当日対応や急ぎのご依頼にも迅速に動けるよう体制を整えています。
Q. 利用者が便利屋や引っ越し業者を選ぶ際に、注意すべき点や良い業者の見分け方について教えてください。
まずは、見積書をきちんと提示してくれる業者を選ぶことが大切です。小さな作業であっても、人件費や道具代などの内訳を細かく記載してくれる業者は、費用面の透明性が高く、信頼できると考えています。 また、代表者やスタッフが顔出しをしているかどうかも、安心して依頼できる判断材料になります。顔を公開することは、サービス提供者としての責任や覚悟の表れでもあり、利用者にとって大きな安心感につながると思います。 引っ越しに関しては、作業の丁寧さだけではなく、時間や約束を守る姿勢が特に重要です。引っ越し当日は、ガスの立ち合いや新居での家具の搬入など、お客様にとって大切な予定がいくつもあります。その1日を無駄にしないためにも、時間を守り、スムーズに作業を進めてくれる業者を選ぶことをおすすめします。

Q. この仕事で大切にされていることは何ですか。
レスポンスの早さはもちろんですが、地域密着で事業を行っているからこそ、リピーターの方を大切にすることを何より意識しています。一度ご依頼いただいたお客様に「また頼みたい」と思っていただけることは本当に嬉しく、そのためにも、親切・丁寧・迅速な対応を常に心がけています。 実際に、リピーターやご紹介によるご依頼は年々増えており、日頃から大切にしている姿勢がしっかり伝わっているのだと強く感じています。また、地域社会への貢献や、仕事を通じて得られる喜び・やりがいも大切にしている部分です。東久留米市周辺には本当に良い方が多く、この地域で仕事を続ける中で、「やればやるほど好きになっている」と実感しています。
Q. 印象に残ったご依頼はありますか?
印象に残っているのは、ご高齢のお客様からご友人を通じてご依頼をいただいたケースです。引っ越しと不用品の処分を含む大がかりな作業で、金額は約30万円。数日間にわたって進める内容でした。 作業の途中、数年間疎遠だったという娘さんが突然現場に来られ、「母は認知症の症状が出始めているのに、この金額は高すぎるのではないか」「ぼったくりではないか」と強く疑われる場面がありました。私たちにとっても初めての状況で、正直かなり焦りましたが、これまでの作業内容や金額の内訳、お母様とのやり取りなどを一つひとつ丁寧に、正直にお伝えしました。その対応を受け、娘さんも次第に落ち着かれ、作業が終わる頃には「あなたたちに頼んで本当に良かった」「最初疑ってしまってごめんなさい」と感謝の言葉をかけてくださいました。 これを機に見積書の重要性や、作業内容を分かりやすく伝えることの大切さを改めて実感する大きな経験になりました。

Q. 今後のまごころ本舗さんの事業の目標や展望を教えてください。
現在は、夫婦2人とアルバイトで対応しているため、ご依頼が重なるとスケジュールが埋まってしまい、お受けできないケースが出てしまうことが課題です。今後は正社員を採用し、人員体制を強化したうえで、事業を少しずつ広げていきたいと考えています。理想としては、もう1店舗ほど増やせる規模感まで成長させることが目標です。 とはいえ、まずは一件一件のお客様を大切にし、リピーターの方を増やしていくことが最優先だと考えています。地域に愛される便利屋でありたいと考えているため、その想いをこれからも大切に、サービスの質を磨いていきたいと思っています。

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