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エアコンクリーニング

エアコンの「カビ臭」は自分で消せる?洗浄スプレーの火災リスクとプロに頼むべき機種の境界線

暮らしのお困り事アドバイザーManami 監修
2025年12月 最新情報
「久しぶりにエアコンをつけたら酸っぱい臭いがする…」「吹き出し口から黒い粉が飛んできた…」 その正体は、内部で増殖した黒カビです。ホームセンターには「洗浄スプレー」が売られていますが、実はメーカーの多くはスプレーによるDIY洗浄を推奨していません。

間違った方法で洗浄液をかけると、内部の電子基板がショートし、最悪の場合「火災」を引き起こすからです。 本記事では、火災リスクを回避した正しいDIY洗浄の手順と、絶対に自分で分解してはいけない「お掃除機能付きエアコン」の見分け方を解説します。
この記事でわかること
  • スプレー缶では火災の危険?絶対にやってはいけない「電装部」への噴射 100均グッズでは無理!「蓄圧式噴霧器」を使ったプロ級洗浄法 「お掃除機能付き」エアコンをDIYで触ってはいけない理由 黒いカビの塊が飛んでくる「末期症状」と対処法

まずはこれ!作業前の必須準備3つ

・コンセントを抜き、ブレーカーを落とす

水や洗剤を使う作業です。万が一、内部の基板や端子に水がかかった際、通電していると「トラッキング現象」により発火したり、基板がショートして全損します。必ず電源を遮断してください。

・電装部を「ラップとタオル」で完全防水

エアコンの右側には、心臓部である電子基板や受信部が詰まっています。ここには絶対に水がかかってはいけません。タオルを巻いた上からサランラップで何重にも巻き、テープで密閉してください。

・専用の洗浄カバーを装着する

ゴミ袋をテープで貼るだけの簡易養生では、汚水が重みで決壊し、壁や床が真っ黒なカビ水まみれになります。必ずホームセンターや通販で売っている「エアコン専用洗浄カバー(廃液ホース付き)」を使用してください。

そのエアコン、実はカビだらけ?内部が汚れる本当の理由

冷房運転による「結露」

冷房を使うと、キンキンに冷えた内部の熱交換器(アルミフィン)に結露水が発生します。高温多湿で水気がある内部は、カビにとって最高の繁殖環境です。

キッチンの油煙を吸い込んでいる

LDKに設置されたエアコンは、料理中の油煙を吸い込んでいます。油汚れがファンに付着し、そこにホコリやカビが積み重なることで、頑固な「ヘドロ汚れ」へと変化します。

内部クリーン機能を使っていない

冷房の後に送風運転で内部を乾かす「内部クリーン」を使わないと、エアコンの中は濡れたままになります。カビを防ぐには、使用後の「乾燥」が何より重要です。

失敗しないためのエアコン分解洗浄・DIY基本3工程

1
フィルターとルーバーを外して洗う

前面パネルを開け、フィルターと、風向きを変えるルーバー(羽)を取り外します。お風呂場で中性洗剤と柔らかいブラシを使って洗い、日陰で完全に乾かします。


2
蓄圧式噴霧器で洗剤をかける

電装部を養生した状態で、蓄圧式噴霧器(加圧ポンプ)を使い、アルミフィンと送風ファンに「エアコン用アルカリ洗剤」を吹きかけます。

⚠️ 注意:スプレー缶ではなく、噴霧器を使うことで水圧を確保します。15分ほど放置して汚れを浮かせます。

3
大量の水で「すすぎ」をする

最も重要な工程です。噴霧器に真水を入れ、洗剤成分が残らないように徹底的に洗い流します。バケツ2〜3杯分の水を使い、透明な水が出てくるまで濯いでください。洗剤が残るとカビの原因になります。

ハウスクリーニングトラブルは他にもありませんか?

Amazonやホームセンターで買えるDIYアイテム

工進(KOSHIN) 蓄圧式噴霧器 4L

【必須】手動で加圧して水を噴射する道具。スプレー缶より水圧が強く、ノズルが細いため奥まで届きます。ホームセンターの園芸コーナーで購入できます。 DIY必需品 価格: 2,500円〜

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エアコン洗浄カバー(壁掛用)

【養生】本体にゴムで被せるだけの専用カバー。汚水を下のバケツへ誘導するホースが付いているものが便利です。Amazon等で「エアコン掃除カバー」と検索すると安価で手に入ります。水漏れ防止 価格: 1,500円〜

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くうきれい エアコンファン洗浄剤

【ファン専用】吹き出し口の奥にある「送風ファン」専用の洗浄ムース。モコモコの泡がファンに密着してカビを落とします。中和剤(リンス)もセットになっており、DIY派の定番品です。 カビ除去 価格: 2,500円〜

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【警告】絶対にやってはいけないNG行動

市販スプレーを「適当に」吹きかける
洗浄液が基板にかかると火災の原因になります。また、スプレーの噴射圧だけでは奥のカビまで届かず、逆に中途半端に残った洗剤成分がカビの栄養源となり、数週間後にさらに臭くなるケースが大半です。
「お掃除機能付き」を無理に分解
フィルター自動掃除機能付きのエアコンは、内部がロボットのように複雑で、配線が張り巡らされています。素人が分解すると元に戻せなくなったり、センサー断線で動かなくなります。
高圧洗浄機(ケルヒャー等)を使う
外壁用の高圧洗浄機は水圧が強すぎます。エアコンのアルミフィンは非常に柔らかいため、強い水圧を当てるとベコベコに曲がってしまい、風が通らなくなって冷えなくなります。

自力で解決 vs プロの業者 比較表

比較項目 自分で解決 (DIY) プロに依頼
費用目安 4,000円 〜 7,997円 10,000円 〜 25,000円
洗浄範囲 アルミフィンの表面と、送風ファンの一部まで。裏側には届かない。 分解して「ドレンパン(水受け)」やファンを取り外し、高圧洗浄機で裏側のカビまで貫通させて洗い流す。
汚水の回収 濯ぎの水量が足りず、配管の中にヘドロが詰まって水漏れを起こすことがある。 10〜20リットルの大量の水で洗い流し、業務用のバキュームで汚水を吸い取る。
防カビ効果 洗って乾かすのみ。 洗浄後に業務用の「防カビチタンコーティング」等を施し、カビの再発を1年近く抑制するオプションがある。

プロに頼むべきサイン

以下のような場合は、無理せずプロに相談することを推奨します。

お掃除機能(ロボット)付きエアコン 軽度

フィルターのホコリを自動で取る機能がついた機種は、分解難易度がS級です。プロでも経験が浅いと断るレベルなので、絶対にDIYで分解しようとしないでください。

吹き出し口から黒い塊が飛んでくる 中度

内部のカビやホコリが限界を超えて積層し、回転するファンから剥がれ落ちてきています。表面を洗った程度では解決せず、完全分解洗浄が必要です。

ドレンホース(排水管)が詰まっている 重度

冷房中に室外機のホースから水が出てこない、または室内機から水漏れする場合、内部のヘドロがホースに詰まっています。専用のポンプ(サクションポンプ)での抜き取りが必要です。

💡 プロからのアドバイス エアコン掃除で一番大切なのは「洗剤をかけること」ではなく「洗剤を完全に洗い流すこと」です。 DIYでの失敗の多くは、濯ぎ不足による「洗剤残り臭」や「カビの再発」です。 大量の水を使えない環境や、養生に自信がない場合は、無理せずプロに依頼してください。故障させて買い替える費用(10万円〜)を考えれば、1万円台のクリーニング代は決して高くありません。

よくある質問

Q. スプレー缶の洗浄剤は意味がないのですか?
A. 「表面の軽い汚れ」には効果がありますが、奥に溜まったカビや、臭いの元凶である「送風ファン」の汚れは落とせません。また、濯ぎができないため、残った洗剤がカビの餌になるリスクがあります。
Q. 室外機も掃除した方がいいですか?
A. 基本的には、裏側のアルミフィンに詰まった枯れ葉やクモの巣をホウキで払う程度で十分です。分解洗浄が必要なケースは稀ですので、無理に水洗いする必要はありません。
Q. プロに頼む頻度はどれくらい?
A. リビングなど使用頻度が高い場所は「2年に1回」、寝室などは「3〜4年に1回」が目安です。ペットがいる家庭や、キッチンの近くにある場合は汚れやすいため、早めの依頼をお勧めします。

「自分では難しい…」と感じたら
無理せずプロに相談しましょう

DIYでの失敗が悪化を招くこともあります。エアコンクリーニングの専門家が最短30分で駆けつけます。

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監修者
この記事を書いた人
暮らしのお困り事アドバイザーManami

10年間、生活のお困り事サービスサイトの運営に携わりお困り事アドバイザー&解決インフルエンサーとして活動しています。業界・ユーザーの双方の課題を解決してきた経験を基にわかりやすく情報を提供します。

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