断熱ガラス（ペアガラス）とは？仕組みとメリット
断熱ガラス（ペアガラス）は、ガラス2枚の間に空気層やアルゴンガス層を挟み込み、熱伝導を抑える構造です。冬は室内の暖かい空気が外に逃げにくく、夏は外気の熱が室内に伝わりにくくなるため、冷暖房効率が向上します。また、音の伝わりも軽減されるため、断熱性と同時に遮音性も向上します。
断熱ガラスの主な種類と特徴
1. 複層ガラス（一般的なペアガラス）
ガラス＋空気層＋ガラスの構造で価格が比較的安価。遮熱性能は中程度。
2. アルゴンガス封入ペアガラス
空気層をアルゴンガスに置き換え、熱伝導率をさらに低減。断熱・結露防止効果が高い。
3. Low-E（低放射）ガラス併用タイプ
表面に低放射金属膜を施し、赤外線（熱）の反射効率を高めることで、断熱・遮熱性能を強化。
導入の流れと費用目安
1. 現地調査と既存枠の確認
まずは「ペアガラス 断熱 見積もり」で検索し、ガラス屋を手配。業者が現地でサッシの寸法や窓枠の状態をチェックし、見積もりを提示します。
2. ガラス種類の選定
断熱重視か、遮熱重視かを考え、空気層のみ、アルゴンガス封入、Low-E膜などから最適なタイプを選びます。
3. 施工と搬入
古いガラスを取り外し、新しい断熱ガラスをサッシ枠にはめ込み、パッキンやシーリング材で気密性を確保します。工事は1～2時間程度で完了することが多いです。
費用相場
・一般的な複層ガラス（3mm＋空気層12mm＋3mm）：1㎡あたり約15,000～20,000円程度
・アルゴンガス封入ペアガラス：1㎡あたり約20,000～30,000円程度
・Low-Eペアガラス：1㎡あたり約25,000～40,000円程度
施工費や搬入費が別途かかるため、複数社で相見積もりを取り、細かい内訳を確認することをおすすめします。
断熱ガラス導入の効果測定とメンテナンス
実際に断熱ガラスを導入した後は、室内外の温度差がどれだけ改善されたかをサーモグラフィーなどで確認できます。また、結露が減ることでカビ発生リスクも低下します。メンテナンスとしては、定期的にサッシ枠周辺をチェックし、シーリング材が劣化していないか確認しましょう。
