賃貸契約で鍵交換が可能かを事前にチェック
賃貸物件では、契約書に「鍵交換は貸主(大家)承認が必要」「原状回復義務で指定業者でのみ交換可」と明記されている場合があります。まずは契約書を見返し、鍵交換に関する規定を確認しましょう。勝手に交換すると、退去時に原状回復義務を問われ、高額な修理費用を請求されるケースがあります。
管理会社・大家への事前相談ポイント
- 「盗難や紛失のリスクから鍵を交換したい」旨を伝え、賃貸借契約書上の許可範囲を確認。
- 指定業者がある場合は、該当の鍵屋を紹介してもらうか、見積もりを取って承認依頼。
- 借主負担か大家負担かの費用負担ルールを確認。
自分で交換できる鍵と専門業者が必要な鍵の違い
賃貸で一般的なのは「シリンダー錠(ディスクシリンダー)」や「握り玉(ツーロック)」です。シリンダー錠であれば正しい方法で部品さえ揃えばDIYで交換可能ですが、電子錠やオートロック式の場合は専門の業者が必要になります。
DIYで交換できるシリンダー錠の手順
- 新しいシリンダーを購入(賃貸向けに合った規格・メーカーを選定)。
- ドアを開けた状態で、既存のシリンダー固定ネジを取り外し、交換用シリンダーを同じ位置に取り付け。
- 付属のネジを締め、「鍵を差し込んで回るか」を動作テスト。
- 問題なく開閉できることを確認したら完了。
DIYで交換が難しいケース
- ドア厚とシリンダーのチューブ長さが合わない場合:適切な長さを測定しないとシリンダーが飛び出すか、奥まで入らない。
- ハイセキュリティディンプルキー:特殊工具が必要で、一般的なホームセンターでは入手できない。
- 電子錠・カードキーシステム:配線や電池ボックス、デジタル設定が必要なため、プロに依頼すべき。
交換後の合鍵作成と管理ルール
賃貸で鍵を交換した場合、新しい鍵の合鍵は必ず管理会社の許可を得て作成しましょう。合鍵を無断で作ると契約違反となり、退去時に原状回復費用を請求されることもあります。合鍵作成はホームセンターや鍵専門店で可能ですが、管理会社が指定するディンプルキー専用の合鍵は専門業者のみ対応しているケースがあります。
合鍵管理の基本ルール
- 合鍵を作成したら、管理会社へ種類・枚数を必ず報告する。
- 無くした鍵の合鍵は速やかに回収し、廃棄処分するか、管理会社に返却。
- 引っ越しや退去時に余った合鍵はすべて管理会社に返却し、「コピーされていない」ことを口頭で報告。
まとめ
賃貸物件の鍵交換は、契約書で許可されているかどうかを必ず確認し、管理会社・大家さんと相談のうえ行いましょう。シリンダー錠であればDIYで交換可能ですが、電子錠やハイセキュリティ鍵は専門業者依頼が必須です。交換後は合鍵の管理ルールを守り、退去時にトラブルが起きないように注意してください。




