
有限会社CUBロックサービス
一度の訪問で、安心まで届ける─地域密着の鍵職人
この仕事を始めたきっかけを教えてください。
この仕事を始めたきっかけは、以前勤めていた住宅会社での経験にあります。当時は寝る間もないほど忙しく、毎朝満員電車に揺られる生活が続く中で、「この働き方を一生続けていくのだろうか」と疑問を抱くようになりました。そんな折、雑誌で「鍵屋は稼げる」という広告を目にし、興味本位で講習に参加しました。そこで講師がわずか十数秒で鍵を開ける技術を目の当たりにし、「こんな技術があるのか」と強い衝撃を受けたことを、今でも鮮明に覚えています。その後すぐに独立したわけではなく、会社員として働きながら土日を使って少しずつ技術を磨き、準備期間を経て独立しました。独立当時は、ピッキングによる空き巣被害が社会問題となり、メディアでも盛んに鍵交換の必要性が取り上げられていた時期でした。いわば“鍵交換バブル”のような状況で、大手セキュリティ会社や不動産会社からも仕事の依頼が順調に入ってきました。当時はまだ鍵屋という職業自体の認知が高くなかったこともあり、追い風となっていたと思います。ただ、その状況がいつまでも続くとは思えなかったので、鍵交換だけに依存するのではなく、ドアクローザーや電気錠、マンションのエントランスにある大型扉の修理・メンテナンスなど、より幅広い対応ができる技術を身につけていこうと考えました。建物の一部分ではなく、建物全体の安全を支えられる存在を目指しながら、少しずつ対応領域を広げてきました。

















