キッチンシンクの排水が流れない・詰まったときのセルフ解消法

キッチンシンクの排水が流れないときの原因と解消方法

排水が流れない原因をまず把握する

キッチンシンクの排水が遅くなったり、全く流れなくなったりする原因は主に以下の3つです。

  1. シンク上部でゴミ・油が詰まっているため排水口に流れ込まず溢れる。
  2. トラップ(排水トラップ)内にゴミ・食べカスが溜まって詰まっている
  3. 排水管内部に油脂・スケールがこびり付き、流れを妨げている

まずはシンク上部やトラップ内の異物を取り除き、状況を確認しましょう。

シンク上部のゴミ受け・ゴミキャッチャー掃除手順

  • 排水口に設置されたゴミ受けを取り外し、真鍮ブラシや古い歯ブラシでゴミをかき出す
  • 食器油や調理油がこびりついている場合は、中性洗剤を浸したスポンジで油汚れを落とす。
  • ゴミ受けを元に戻し、水を流して排水状況を確認。
    (一部のシンクはステンレス製なので、傷つけないようスポンジの柔らかい面を使うこと)

重曹+酢(クエン酸)で化学的に詰まりを溶かす手順

軽度の詰まりであれば「重曹+酢(または市販のクエン酸)」を使うと、化学反応で汚れを分解できます。手順は以下です。

用意するもの

  • 重曹(大さじ2程度)
  • 酢またはクエン酸(100~150ml程度)
  • お湯(50~60℃程度)
  • 手袋・ゴーグル(目や手を保護)

重曹×酢を使った詰まり解消手順

  1. シンク上部のゴミ受けを外し、排水口からゴミを除去。
  2. 排水口に重曹をまんべんなく振りかけ、上から酢(またはクエン酸水)を注ぐ
  3. シュワシュワと化学反応が起きるので、10分程度放置して汚れを浮かせる。
  4. その後、お湯を50~60℃程度用意して排水口からゆっくり注ぎ込み、浮いた汚れを洗い流す
  5. 再度水を流し、排水が正常に戻ったか確認。

ワイヤーブラシ(ドレンクリーナー)を使った異物除去法

重曹×酢でも解消しない詰まりは、ワイヤーブラシ(ドレンクリーナー)を使って物理的に異物をかき出します。家庭用ドレンクリーナーは耐久性のある金属ワイヤーで、曲げながら排水管内部の髪の毛や油汚れを引っかけて取り除けます。

ワイヤーブラシの使い方と注意点

  • 排水口のゴミ受けを外し、ワイヤーブラシをゆっくり奥まで挿し込む。
  • 手探りで詰まりを感じたら、少しずつ前後に動かしながら異物を引っかける
  • ワイヤーを引き抜き、付着した汚れをティッシュやトイレットペーパーで包み取り除く。
  • 複数回繰り返したら水を流して流れ具合を確認。
    (力を入れすぎるとワイヤーが折れたり、排水管を傷つけたりするので要注意)

排水トラップ(Pトラップ)を取り外して徹底掃除する方法

ワイヤーブラシでも改善がない場合は、排水トラップ内部に頑固な汚れが溜まっている可能性が高いです。以下の手順でトラップを外して掃除しましょう。

排水トラップ取り外し手順

  1. トラップ下にバケツを置き、水と汚れを受け止める。
  2. プライヤーまたは手でトラップを固定しているナットを反時計回りに緩める。
    (金属製やプラスチック製のナットがあるので、素材に合った工具で行う)
  3. トラップ本体を下に引き抜き、内部のゴミ・ヘドロを歯ブラシや新聞紙でかき出す。
  4. トラップの内側をお湯と中性洗剤で洗い流し、汚れが完全に落ちたら元に戻す。
  5. ナットを手でしっかり締め、プライヤーで軽く増し締めする。
    (締めすぎるとパッキンが変形して漏れの原因になるためほどほどに)
  6. 水を流して排水の流れを確認。異常がなければ完了

パッキン交換が必要なサイン

  • トラップを外したとき、配管とトラップの接続部でゴムパッキンが変形/裂けている場合は交換で解消。
  • ホームセンターで「排水トラップ用交換パッキン」を購入し、古いものと交換すると水漏れも防げます。

油脂・スケールがこびりついた場合の本格的な掃除方法

長期間メンテナンスを怠ると、排水管内に油脂やミネラルスケールがこびりつき、詰まりをさらに悪化させることがあります。以下の手順で本格的に除去しましょう。

パイプクリーナー(化学薬品)を使う方法

  1. 排水口から多めのお湯(60~70℃)を注ぎ、油脂を柔らかくする。
  2. 市販のパイプクリーナー(塩素系・アルカリ系)を適量投入し、10分程度放置。
  3. その後、大量の熱めのお湯を注ぎ込み、化学反応で溶けた油脂やスケールを洗い流す。
  4. 数回繰り返しても改善しない場合は、排水トラップを外して内部をブラシでこすり洗い。

酢と重曹の組み合わせによる除去法

  • 重曹大さじ2を排水口に振りかけ、上から酢(またはクエン酸水)を注いで化学反応を起こす。
  • 反応が落ち着いたあと、お湯を大量に注ぎ、油脂を浮かせて流す。
  • その後ワイヤーブラシで残った汚れをかき出し、再度お湯で仕上げ洗い。
  • 化学薬品と違って人体や環境への負担が少ないため、定期的な予防メンテナンスとしても有効。

自力では限界なケースと水道屋への依頼基準

以下のような状況では、自力での詰まり解消が難しいため、専門の水道屋へ依頼したほうが早く確実に解決できます。

自力解消が難しいケース

  • 排水配管が複数階に渡って詰まっている場合(マンションの共用配管など)
  • 配管腐食や亀裂が原因で排水が漏れている場合
  • 排水管内部に固形物(小物や大きな固まり)が完全に詰まっている場合

水道屋へ依頼するときに伝えるべき情報

  • 詰まりの場所(キッチンシンク、洗面所、浴室排水など)
  • 試した解消法(重曹×酢、ワイヤーブラシ、トラップ掃除など)
  • 築年数や過去に大規模な工事をしたかどうか
  • 夜間対応が必要か、緊急度(キッチンが使えないなど)

まとめ

キッチンシンクの排水つまりは、まずゴミ受け掃除→重曹×酢→ワイヤーブラシ→排水トラップ外して掃除→パイプクリーナーという順番でセルフ解消を試みましょう。それでも解消しない場合は配管内部の腐食や大きな詰まりが疑われるため、水道屋へ相談することをおすすめします。

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