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はじめに
洗濯機やキッチンなどから起きた水漏れによって床が濡れてしまうと、とても困りますよね。
そのような時、適切な乾かし方を知っておけば、いざ水濡れした際にもスムーズに対処できます。
今回は、水濡れした床の乾かし方や、水浸しになった際の保険を解説するので、参考にしてみてください。
水漏れで床が濡れたときの乾かし方
床が濡れたときは、適切な乾かし方があります。
自己流で対処すると床材を痛めてしまう可能性もあるので、正しい乾かし方を知っておきましょう。
水気を拭きとる
床が濡れたときは、まず雑巾やタオルなどを使って水分をしっかり拭きとりましょう。
濡れた範囲が広い場合は、用意するぞうきんの数も多くなります。
ある程度水分を拭き取ったら、さらに新聞紙などで水気を吸いとります。
とりあえず、水気をしっかり拭きとることが重要です。
床を乾かす
水気を拭きとったら、除湿機や扇風機を使って、床を乾かしてください。
乾かす際にドライヤーを使うと、ドライヤーの熱でフローリングが変形したり反り返ったりする可能性があります。
温風が出るストーブなども同様の理由でおすすめできません。
乾かすときは、必ず除湿機やサーキュレーターなど、温風を出さないものを使ってください。
また、床暖がある床が濡れた場合は、床暖をつけて温めて乾かす方法が有効です。
アルコール消毒は控える
汚れた水が漏れた場合は、アルコール消毒を施すのも選択肢の1つです。
ただし、普通の水をこぼした場合は、アルコール消毒はおすすめできません。
アルコールの成分と床のワックスが反応してしまい、フローリングが変色したりベタベタしたりしてしまうリスクがあるからです。
ワックスを塗っている床にこぼした場合は、できるだけアルコール消毒はしないほうがよいでしょう。
水漏れの原因は?
水漏れの原因は、水漏れが起きた場所によって異なります。
場所によっては、個人で直すことができず、業者に依頼する必要があるため、水漏れの場所をチェックしてみましょう。
洗濯機
洗濯機から水漏れが起きて床が濡れている場合は、排水ホースや排水管が汚れて詰まり、排水できなくなった可能性があります。
排水ホースを一度取り外して、洗ってみると詰まりが解消されるかもしれません。
排水管が詰まっている場合は、個人で解消するのが難しいので、業者に依頼するほうがよいでしょう。
キッチン
キッチンから水漏れが起きた場合も同様に、排水パイプに不具合があり、排水できなくなった可能性があります。
排水パイプは台所の下にあるので、接続部分が緩んでいないかをチェックしてみるとよいでしょう。
冷蔵庫
冷蔵庫から水漏れが起こるケースがありますが、ドレンパンと呼ばれる排水の受け皿がいっぱいになっているかもしれません。
冷蔵庫の一番下の引き出し奥に、ドレンパンがあります。
ドレンパンがいっぱいになっている場合は、空にすることで水漏れが解消されます。
トイレ
トイレから水の水漏れで、止水栓とタンクをつなぐホースから水が漏れた場合は、ゴムパッキンの劣化が最も多い原因となります。
ゴムパッキンをチェックしてみて、劣化しているのであれば交換してみましょう。
洗面所
洗面所からの水漏れは、給水管・排水管のナットが緩んでいる可能性があります。
ナットを締め直す必要がありますが、モンキーレンチが必要になります。
お風呂
素人が対処しづらいのは、お風呂の水漏れです。
お風呂から水漏れが起きた場合は、浴槽から亀裂が発生している可能性が高いでしょう。
浴槽の交換が必要になりますが、個人では浴槽の交換は難しいため、業者に依頼するのがよいでしょう。
給湯器
給湯器の場合は、配管が損傷している可能性があるため、交換しなければいけません。
配管の交換は、専門知識を必要とするため、業者に依頼すべき内容です。
水漏れで濡れた床を放置したときのリスク
洗濯機やキッチンから起きた水漏れで床が濡れた際は、決して放置してはいけません。
水漏れを放置すると湿気でカビが発生して、建材を劣化させるリスクがあります。
アレルギー反応
カビが発生すると、アレルギーやアトピー性皮膚炎を患っている人に大きな影響を及ぼします。
カビの胞子が体内に入ると、アレルギー反応によって体調を崩すため、カビの発生を避けなければいけません。
シックハウス症候群
カビが発生すると、シックハウス症候群が起きるリスクもあります。
シックハウス症候群とは、室内の空気が汚染されると起こる健康被害です。
のどの痛みや頭痛やめまいなど、さまざまな症状が起こります。
ダニが発生
さらに、水濡れによってカビが発生するリスクは、人体のみではありません。
カビはダニの大好物であり、カビが発生する場所によく発生します。
ダニは感染症を媒介し、深刻な健康被害を引き起こしかねないため、注意しなければいけません。
家具の買い替え
健康被害だけではなく、財産の面でも影響があります。
壁を背にして設置した家具は湿気が溜まりやすいため、床が濡れたときは特に湿気が溜まるものです。
湿気が溜まると家具にカビが発生するため、買い替えなくてはいけません。
水漏れで床が水浸しのときに使える保険とは?
水漏れで床が水浸しになった際は、火災保険が使えるかもしれません。
火災保険は火災による被害のみの補償ではなく、水漏れによって家具や建物に被害が発生した際にも使えます。
賃貸物件に住んでいる場合は、火災保険に加入している方が多いのではないでしょうか。
契約内容によっては対象外に
補償が火災のみだったり、保証の対象が建物のみだったりした場合は、水漏れは補償の対象外となります。
火災保険で補償してもらえると思いきや、補償されなかった場合は、修繕費用などの工面が大変です。
そのため、保険の適用を考える際は、契約内容をしっかりと確認しておくとよいでしょう。
補償額
火災保険が適用された場合の補償額は、損害額から免責金額を引いた数字となります。
火災保険には支払限度額が設定されており、限度額に達してしまうと請求できません。
契約内容と一緒に、支払限度額も確認しておく必要があります。
個人賠償保険
火災保険の他にも、個人賠償保険が使える可能性があります。
個人賠償保険は、個人の過失によって他者に賠償責任を負う際に、損害額を負担してくれます。
火災保険とセットで加入しているものですが、特約を付けないと水漏れが対象外になるので注意が必要です。
水漏れで床が濡れた際は早めに対処して二次被害を防ごう
水漏れで床が濡れてしまった場合は、早急な対応が大切です。
濡れた床を放置することで、健康被害や家財損失のリスクが高まります。
もし水漏れで床が濡れた場合は、紹介した乾かし方を参考に対処してみてください。
また、水漏れの修理には火災保険が適用される場合もあるので、保険内容を確認しておくとよいでしょう。
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