【行政情報】東京都高額請求トラブル注意喚起まとめ

はじめに

本記事の目的と構成

本記事の目的は、東京都内の読者が鍵や水漏れ・トイレ詰まりなど緊急性の高いトラブルにおける悪質な高額請求に遭わないために手助けとなる情報を提供することです。行政からの注意喚起情報をまとめています。お住まい地域での具体的な被害事例を読者が把握することで自分に最適な選択をするためのガイドとなることを目指しています。

トイレ修理相談件数の増加と高額請求割合

トイレ修理に関する相談件数及び高額請求の相談が占める割合の推移

出典:令和3年度相談概要

解説

東京都の発表によるとR3年に都内の消費者センターに寄せられトイレの詰まりや修理に関する相談件数は前年比2.2%減の933件で、そのうち高額な修理費用に関する相談が74.1%を占めている。契約購入金額別の割合を見ると、令和元年度までは10万円未満の割合が半数以上を占めていたが、令和2年度に「10万円以上50万円未満」の割合が増加し、令和3年度も63.0%を占めた。契約当事者の年代別では20歳代が最も多く、前年比で4.9%増加している。多くの相談は、トイレの詰まりで慌ててインターネットで検索し、格安をうたう業者に依頼したが、詰まりが解消せず、最終的に高額な料金を請求されたというものである。

東京都からのアドバイス

ネット広告の安価な代金にだまされないで、信頼できる事業者の相場を確認しましょう。マンションなどでは管理会社に、一般住宅では東京都指定の排水設備工事事業者を利用を心がけましょう。日頃からトイレの使い方にも気を付け、途中でおかしいと気づいたら作業を中止し、消費生活センターに相談しましょう。支払い後でも諦めずに相談しましょう。

消費者庁からの注意喚起

トイレ詰まり修理業者に関する注意喚起

ウェブサイト上では低額な料金を表示しているが、実際には高額な料金を請求するトイレの詰まり修理業者に関する注意喚起を行いました。

東京都内消費生活センターからの注意喚起

広告を見てトイレの詰まり修理を頼んだら思わぬ高額請求が!-悪質な修理事業者に注意しましょう-

自宅のトイレが詰まってしまったので、郵便受けに投函されていたマグネット広告に書かれた電話番号に電話し、詰まりの解消を依頼した。事業者はすぐに来て、トイレを見てくれたが、便器が老朽化しているので、一式交換したほうが良いと勧められ、便器の交換を依頼した。修繕後に、20万円を超える高額の請求書を渡され、驚いたが、そのまま支払ってしまった。その後、娘がインターネットで相場を調べてみると、大手事業者のホームページには似たような便器交換工事の代金が一式8万円と記載されていた。便器は確かに古かったが、交換しなければ詰まりが解消されない状態であったかは分からない。高額すぎると思う。(80歳代女性)

トイレがつまって修理業者を呼んだ。大がかりな工事になり高額すぎる。

夜、トイレがつまったのでネットで見つけた業者に来てもらった。つまりを取るには便器をはずさなければいけないと言われた。急いでいたので2万円を払って直してもらった。ネット広告には「5千円~」と書いてあったのに納得できない。(30代、女性)

給湯器の水漏れ点検を理由に消費者宅を訪問しリフォーム工事を勧誘する業者に業務停止命令

緊急事態発生⁉急いでネットで修理事業者を探したら高額請求が‼

夜 8 時頃トイレが詰まったので、賃貸住宅の管理会社に連絡したがつながらなかった。仕方なくインターネ ットで検索して「基本料金400 円~」と表示している事業者に連絡して家に来てもらった。事業者が現場を見て 「高圧ポンプを使うので8千円かかる。」と言ったので、了承し作業をしてもらったが、詰まりは解消しなかっ た。「10 万円以上かかるが、便器を外してドリルと高圧洗浄すれば直る。」と事業者に言われ、迷ったが、トイ レが使えないのは困るのでお願いした。作業が終わり、詰まりも解消したところで渡された見積書を見ると、30 万円と書いてあった。現金がなかったので、カードで決済したが、翌日、管理会社に相談したところ高額だと言 われた。返金してもらうことはできないか。 (30 歳代、男性)

東京都各行政からの注意喚起

中央区:トイレ修理トラブルについて

トイレが詰まったので、インターネットで検索し「修理○百円~」と記載のある業者に依頼した。最初ポンプのようなもので作業したが改善せず、ドリルのようなもので詰まった異物を粉砕することになった。「通常50万円だが半額にする」と言われ了承し、詰まりは解消した。手持ちの現金がなく翌日支払うと伝えたがダメだと言われ、ATMで引き出して支払った。気になって、後日他の業者に聞いたら、ありえないほど高額だと言われた。(60歳代)

品川区:トイレつまりにおけるトラブル多発

夜中にトイレが詰まり、ネットで検索すると「980 円~」「24 時間対応」という広告が上位 に出た。電話をして来てもらったがすぐに解決しなかった。「便器を取り外す必要がある」「特 殊な車を呼んで高圧洗浄をしなければ」などと言われ、やむなく承諾したところ 30 万円を 請求された。現金払いを求められ支払ってしまった。

文京区:水漏れ修理における高額請求に注意

台所の蛇口からポタポタと水漏れするようになり、インターネットで「パッキン交換1,000円から」と広告している修理業者に電話をして、パッキン交換を依頼した。担当者が来て蛇口を見たら「蛇口全体を交換する必要がある。50,000円だ」と言った。パッキン交換だけでよいと話したが「水漏れがもっとひどくなる」と強く言われ、必要なら仕方ないと思い了承した。修理後代金を支払ったが、後で 蛇口の部品代は8,000円程度だと分かった。差額を返金してほしい。

台東区:トイレつまり修理業者に関する注意喚起

トイレの詰まり修理を提供する事業者のウェブサイト上の「水漏れ・つまり修理 関東最安値 220 円(税込)~」などの表示を見た消費者が、低額な料金でトイレの詰まり修理が受けられるものと思い修理を依頼したところ、追加工事が必要などと言われ、高額な料金を請求された。

大田区:トイレつまりにおける高額請求トラブル事例

賃貸マンションに住んでいるが、トイレが詰まったため、インターネットで探した「格安900円から」と表示していた事業者に修理を依頼した。来訪した事業者が作業を開始したが、「このやり方では詰まりが解消できない。」と言い、配管をカメラで検査したり、高圧洗浄等の機器を使用すると最大100万円かかる可能性があると言われたが、詰まりを解消してもらわないと困るため続けて依頼した。最終的に55万円を請求され支払った

中野区:トイレ修理で高額請求相談急増中

トイレが詰まり、インターネットで検索して上位にきた業者に電話をした。修理代金は、現場を見てみないとわからないと言われたので来訪を依頼した。作業員が自宅に来て修理をしてもらったが、「便器を外して調べる」「配水管の清掃が必要」と追加工事で料金が発生すると説明があり、それに応じた。「20万円」を請求され、仕方なく支払ったが高いと思う。

豊島区:トイレつまりに関する注意喚起

トイレが詰まり、マグネットの広告で見た業者に電話をした。修理代は5000円~と書いてあったが電話で料金を聞いても「見ないとわからない」と言われた。すぐに、作業員が着て作業を始めたが、事前に修理代の説明があったかどうかは覚えていない。作業後「20万円」と言われ高額で驚いたが、仕方なく手持ちの10万円を支払い、残額は後日振り込む。また、「トイレの排水管を交換する必要がある」と40万円のリフォーム工事を勧められたがそちらは断った。20万円の修理代は高すぎないか。(60歳代・女性)

荒川区:トイレ修理の高額請求トラブルが多発

夜中にトイレが詰まり、ネット広告で安い価格が表示された業者に電話をして来てもらった。高圧ポンプ作業では解消されず「便器を外して排水管を確認する。3万円かかる」と言われ了承した。「長年の汚れが蓄積して詰まった。こんなにひどいのは初めてだ。通貫作業が必要で10万円前後かかる」と言われた。高いと思ったが工事中でどうすることもできずに了承した。さらに「詰まり再発防止のため、薬剤と特殊な機械による清掃が必要」と言われ応じた。詰まりは解消されたが最終的に約25万円請求された。ATMで現金を引き出しその場で支払ったが、高すぎる。

杉並区:蛇口の水漏れ修理に関する高額請求増加

蛇口から水が漏れたので「見積もり・出張無料」と書かれたチラシの事業者に見積もりを依頼した。来訪した事業者は「詳しい見積もりのため水道管の内部を見る」と蛇口を取り外し、「内部の状態もよくない。給水設備全体の交換が必要」と50万円の見積書を出した。「高額なのですぐには返事できない」と言ったら、蛇口を取り外したまま帰った。その後電話で工事を断ったところ、「断るなら蛇口取り外し料金約 2 万円を支払って」と言われた。

板橋区:トイレ修理でトラブル急増 

昨夜、トイレが詰まったのでインターネットで探し、「いつでも対応・380円から」の業者に電話で修理を依頼した。一つの修理方法では直らず、ほかの作業を次々に提案され、最終的に35万円の請求書を渡された。高額な請求に納得ができない。このようなトイレ修理のトラブルが急増しています。

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