ガラスが割れたときはどうする?修理費用や応急処置の仕方も解説

はじめに

ガラスが割れる経験は、人生の中でそう頻繁にあるものではありません。
そのため、ガラスが割れてしまったときの対応に自信があるという方は少ないのではないでしょうか。

この記事では、ガラスが割れた際の対応方法と応急処置について解説します。
ガラス修理費用の相場や、利用可能な保険の種類の解説もあります。
また、ガラス修理費用を安く抑えるコツも紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

ガラスが割れたらまずはすること

ガラスが割れたら、次のステップで行動に移しましょう。

  1. 割れたガラスを掃除する
  2. 保険が使えるか確認
  3. 賃貸では管理会社や大家さんに連絡する
  4. 修理費用の相場を確認する

割れたガラスで怪我するリスクがあるため、まずは掃除をしましょう。
掃除は業者に依頼することも可能なため、生活に支障が出ない範囲の掃除がおすすめです。

続いて、ガラス修理に対する保険に加入しているか確認します。
該当する保険には、火災保険・地震保険・損害賠償保険などがあります。

賃貸住宅では、修理を依頼する前に管理会社や大家さんへの連絡が必要です。
ここまで作業を終えたら、修理費用の相場を調べます。

割れたガラスの掃除と応急処置

割れたガラスは、生活に支障がない程度の掃除が必要です。
掃除と応急処置は、以下の方法で行うとスムーズです。

現状をカメラで撮影しておく

掃除を始める前に、カメラで現状がわかるように撮影しておきましょう。
カメラで撮影した画像は、保険会社や賃貸住宅で管理会社との交渉に役立ちます。

掃除道具を準備する

割れたガラスは鋭利で怪我をする可能性があるため、軍手を用意してください。
また、周辺に飛び散ったガラスを踏む恐れがあるため、スリッパや靴も必要です。

ガラスを集める

大きなガラスは、手を切らないよう十分注意しながら、拾いましょう。
拾ったガラスは新聞紙の上に乗せておくと、丸めて捨てやすくなります。

細かいガラスは、掃除機のノズルの先端にストッキングをかぶせてから吸い取り、電源を入れたままゴミ箱のある所に移動して、その後スイッチを切りましょう。
このようにすると、掃除機の内部にガラス片が入り込みません。
ガラス片を掃除機で吸い込んでしまうと故障の恐れがあるため、ストッキングでキャッチするこの方法がおすすめです。

さらに見えないガラス片の掃除は、粘着テープを使います。
粘着テープを床にペタペタと押し付けながら、細かいガラス片を取り除いてください。
最後に手でゆっくりと触れてみて、目に見えないガラス片がないことを確認しましょう。

割れたガラスの応急処置

窓に残ったガラス片は、ガムテープを貼り固定しておきます。
ガラスの両面にガムテープを貼ると、破片が周囲に飛び散るのを防げます。

また、ガラスが大きく割れてしまったときは、窓全体をダンボールで覆いましょう。
ダンボールの上からガムテープで固定すると、ガラス片から保護できます。

割れたガラスの修理費用

ガラスの交換費用は、ガラス本体と作業料の2種類が基本的にかかります。
本体の価格は、ガラスの厚みによって異なっており、以下の料金が目安です。

  • 厚み2mm:3,000円~9,000円ほど
  • 厚み3mm:12,000円~2万円ほど

室内ガラスは耐久性が少なくても問題ないため、厚さ2mmのガラスが一般的です。
一方で、屋外では耐久性が求められるため、厚さ3~5mmのガラスが使われています。
マンションの場合はさらに厚みが増し、最大で6.8mmのガラスが使われていることがあるため注意が必要です。

また、ガラスにも種類があり、網目入りやペアガラスなどは本体価格が高くなります。
網目入りガラスは約16,000円から、高断熱ペアガラスは約10万円からです。
特殊なガラスであるほど、本体価格は高くなります。

一方で、ガラス交換にかかる作業料は、場所により費用が変わります。
1階のガラスであれば簡単に交換ができますが、高所では足場を組む必要があるため、料金が高額になる点に注意が必要です。

ガラス修理の費用について、さらに詳しく知りたい場合は下記の記事を参考にしてください。

ガラスが割れたときに使える保険の種類

ガラス修理は保険が適用になる場合があります。以下の保険をチェックしましょう。

  • 火災保険
  • 地震保険
  • 賠償責任保険

火災や台風などの災害でガラスが割れたときは、火災保険が使える可能性があります。
住宅ローンに入る際にセットで火災保険に入っているケースや、賃貸住宅の入居時に火災保険に加入している場合があるので、確認してください。

地震の影響でガラスが割れた場合は、地震保険の内容をチェックしましょう。
火災保険と地震保険はセットで加入する必要があります。

また、子どもの不注意でガラスが割れたときは、賠償責任保険が使える可能性があります。
クレジットカードに賠償責任保険が付帯していることがあるので、確認してみましょう。

これらの保険は、保険会社によって補償内容が異なる点に注意が必要です。
ガラスに対してはオプションとして扱われる場合もあるため、詳細は加入している保険の会社に問い合わせる必要があります。

ガラスの修理費用を安く抑えるポイント

ガラス修理には高額な費用がかかることが多く、支払いの負担が大きくなってしまいます。
できるだけ安く済ませたいときは、以下の対策を考慮してください。

平日の日中に作業してもらう

ガラス修理は24時間対応の業者がありますが、夜間や土日祝日は追加料金がかかる場合があるため注意してください。
平日の日中に作業を依頼すると、追加料金の心配を減らせます。

複数の業者から見積もりを取る

ガラス修理業者によっても、費用に差が出ます。
例えば、大量に仕入れできる業者ならガラス本体価格を安くできるでしょう。
作業料に対しても差が出る可能性があるため、事前の見積もりがおすすめです。

1社だけだと、適正価格なのか判断できません。
しかし、複数の業者から見積もりを取れば、相場がわかり適切な価格で修理してもらえるメリットもあります。

管理会社や大家さんに相談する

賃貸住宅の場合、住人に過失がなければ、ガラス修理の費用は大家さんが負担するのが一般的です。
過失とは、物がぶつかって割ったなどのケースのことを指します。

一方で、大家さんが負担することが多いのは、経年劣化でガラスが割れた場合です。
大家さんには、賃貸住宅における備品を適切な状態に保つ責任があるため、長年使っているガラスがちょっとしたことで割れたら、過失以外の問題を主張できます。

補助金を利用する

自治体によっては、ガラス交換に対する補助金を実施しています。
国の補助金制度も多数あるため、事前の確認がおすすめです。
ガラス交換に対する補助金の多くは、断熱ガラスに交換する場合に適用されますが、通常より費用負担を軽減できるため、利用を検討してみましょう。

保険で修理する

加入中の保険でガラス修理に対応する補償がある場合は、保険金を利用して修理をしましょう。
まずは、加入中の保険会社に連絡し、対象となるか確認してもらいましょう。
対象となる場合は、保険金の請求が必要です。

保険金の請求を行う際には、現状確認ができる写真撮影や見積書の提出が必要となるため、修理業者に相談してください。
必要書類が準備できたら、被保険者自らが請求を行うのが一般的です。

また、保険金の請求で注意したいのが、免責金額です。
免責金額とは、被保険者が自己負担する費用を指し、その金額を超えた場合に保険金が支給されます。

ガラスが割れたときはまずは安全確保をして修理を依頼しよう

事故や災害などでガラスが割れたら、慌てずにガラスを片付けましょう。
その後、ガラス修理をどうするか考える必要があります。
ガラス修理は高額な費用がかかることが多いため、この記事で紹介した費用を安く抑えるポイントを踏まえ、適正価格で工事を行う業者を選ぶようにしてください。

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