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はじめに
害虫を見つけても、そのまま駆除してもよいのか迷うかもしれません。
もしかしたら、アレルギーが起きる可能性や、触れることで痛みを伴う可能性もあります。
この記事では、そのような時に役立つように、害虫の種類や特徴について解説します。
害虫が発生しやすい場所の特徴や、駆除方法も紹介しています。
駆除後に、害虫を発生させない予防法も紹介していますので、種類のわからない害虫で悩んでいる方はぜひ最後までご覧ください。
害虫の種類について
家の中や周辺には、以下のような害虫が存在します。
- 穀物に発生する害虫
- 衛生害虫
- 食品害虫
- 財産害虫
- 家畜害虫
- 不快害虫
- 人に危害を与える害虫
穀物に発生する害虫
お米や小麦などの穀物には、シバンムシ・カツオブシムシ・コクゾウムシ・マメゾウムシ・ノシメマダラメイガなどの害虫が発生します。
穀物を常温で長期保存する場合は害虫の発生に注意が必要です。
キッチンのコンロ下のように温かくなる場所や、シンク下など適度な気温で湿気のある環境で穀物を長期保管すると、害虫の大量発生の原因となります。
衛生害虫
衛生害虫とは、虫を媒介して病気を広げる可能性がある害虫のことです。
蚊・ハエ・ノミ・シラミ・ダニ・毛虫・ムカデ・ゴキブリ・ドクガなどが当てはまります。
ハエは下水管など水がある場所や、食品が腐敗した場所に発生する可能性があります。
ノミやダニは飼っているペットの皮膚に住み着いていることや、布団や畳などに潜んでいることもあり、アレルギーの原因になる可能性に注意が必要です。
食品害虫
食品害虫とは、食品に悪影響を与える害虫のことです。
ゴキブリ・ハエをはじめ、穀物に発生する害虫も食品害虫に含まれます。
これらの害虫は不衛生な環境に住み着いており、食品に触れることで病原菌の感染源となります。
財産害虫
財産害虫とは、建物や家具などに被害を及ぼす害虫のことです。
シロアリ・フナクイムシ・シバンムシ・カメムシなどが当てはまります。
特にシロアリは、床下にある木材がボロボロになる原因となるため、薬剤を使って予防することが重要です。
家畜害虫
家畜害虫とは、家畜の血液を吸って危害を与える害虫のことです。
アブ・蚊・ダニ・シラミなどが当てはまります。
これら家畜害虫は、飼っているペットや人に危害を加えることもあります。
不快害虫
不快害虫とは、直接的な危害を加えることはありませんが、見た目が不快な害虫です。
アリ・ナメクジ・ダンゴムシ・ヤスデなどが該当します。
人に危害を与える害虫
最近では、外国から入り込んだアルゼンチンアリやヒアリに噛まれた問題が発生しています。
また、住宅街に住み着く蜂に何度も刺されると、最悪な場合はアナフィラキーショックで重篤な症状をもたらすことがあります。
ムカデやカバキコマチグモに噛まれると激痛を伴うこともあるため注意が必要な害虫です。
害虫が発生しやすい環境とは
住宅内では、特定の環境がある場所に害虫が発生しやすくなります。
以下の特徴がある場所は、特に注意しましょう。
食品かすがある場所
ソファの下に落ちた食べかすや、食品庫に落ちている穀物のかすなどは、害虫にとって絶好の餌場になります。
キッチンに放置された洗い物に付着した食べかすも、害虫の餌となります。
また、人のフケやアカも害虫の餌となるため、部屋はこまめな掃除が重要です。
湿度の高い場所
害虫は湿度が高く適度な気温がある場所を好みます。
例えば、北向きにある押し入れの奥や、段ボールを積み重ねている場所などです。
湿度が高い場所は害虫が住みやすい環境を提供するため、注意が必要です。
1階部分
1階など地面に近いほど、屋外から害虫が侵入しやすくなります。
窓や地面に近い場所の隙間から害虫が侵入することがあります。
害虫の駆除方法とは
室内に害虫が発生したら、駆除が必要です。
1匹や2匹であればティッシュでつまんで捨てることができますが、直接触れたくないときや、大量発生した場合は以下の駆除がおすすめです。
毒餌を使ったタイプ
ゴキブリやアリなどの害虫には、毒餌を使ったタイプが有効です。
害虫が毒の入った餌を集団で巣に持ち帰り、巣ごと絶滅させるタイプです。
害虫の通り道に毒餌を置いておくと、持ち帰る可能性が高くなります。
スプレータイプ
殺虫成分や害虫を凍らせる成分が含まれたスプレーで害虫を駆除できます。
ハエ、蚊・毛虫・ゴキブリ・ムカデなどに使用できる殺虫スプレーがあります。
スプレータイプは広範囲に有効なため、複数の害虫の被害が起きた場合におすすめです。
また、ゴキブリのように動きが素早く、駆除が難しい害虫にも使いやすくなります。
燻煙タイプ
殺虫成分を含んだ煙を使って、部屋ひとつを丸ごと害虫駆除する方法です。
ダニ・ノミなど細かくて大量に発生する害虫や、ゴキブリのように1匹見かけたら大量に住み着いている可能性がある場合におすすめです。
燻煙タイプは、煙が出るタイプのほかに、水や霧状のものも選べます。
煙が出るタイプは、害虫駆除の効果が最も高くなります。
害虫の予防方法とは
害虫は屋外から侵入してくるため、害虫が住み着かない環境にするのが一番です。
屋外の害虫をゼロにできませんが、数を減らすと被害を軽減できる可能性があります。
また、室内の環境を改善することでも、害虫の発生を予防可能です。
水を溜めておかない
蚊は水のある場所に卵を産み付けるため、水が溜まらないよう注意しましょう。
屋外や室内に植木鉢を置いているときは、受け皿の水に注意が必要です。
また、屋外にバケツなど水が溜まるものを放置しないようにしましょう。
雨水タンクを屋外に設置するときは、蚊の侵入を防ぐネットの使用がおすすめです。
落ち葉や雑草を減らす
庭に溜まった落ち葉や雑草は、害虫の住みかとなります。
こまめに掃除を行い、雑草が生えたら早めに抜くようにしましょう。
物を減らして通気性をよくする
屋外や屋内に物を置くときは、密集しないように注意します。
できるだけ物を減らして、段ボールのようなゴミは早めに廃品回収に出しましょう。
また、庭に庭木などを植えているときは、枝を剪定して混み合わないようにします。
通気性が良くなると、植物の育ちが良くなり、害虫の発生を防ぐことができます。
植物の害虫を駆除する
庭や室内で植物を育てているときは、こまめに葉っぱを観察しましょう。
害虫が発生していたら、早めに駆除すると増殖を防げます。
葉が黄色くなっているときや、植物が弱っているときは、害虫がいる可能性があります。
掃除をこまめに行う
屋外も室内もこまめな掃除で、害虫が住みやすい環境を予防できます。
食品かすを取り除き、家具の下などに溜まったホコリは掃除機で吸い取りましょう。
布団やカーペットの下にも害虫が発生することがあるため、こまめな洗濯や掃除がおすすめです。
身の回りの害虫の種類を知って正しく対処しよう
私たちの身の回りには、多くの害虫が存在しています。
そのまま放置すると、食品や人体に悪影響を及ぼす可能性があります。
この記事を通して害虫の特徴を理解し、適切な駆除や予防法を試してみてください。
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