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はじめに
ゴキブリやカメムシなどの害虫が家にいたら、害虫駆除を行わなくてはいけません。
ペットがいる家でも殺虫剤やくん煙剤は使えるのか、使う際にどこに気をつけたらいいか、悩んではいませんか。
今回は、ペットがいる家での害虫駆除での注意点や、薬剤を使わない害虫駆除方法を解説いたします。
ペットのいる家庭でも害虫駆除はできる?
ペットがいる家庭でも、害虫駆除は可能です。
近年、市販の害虫駆除薬剤は、人体やペットなどに影響が少ない製品が広く使われています。
ただし、害虫駆除に使用する薬剤の種類と飼っているペットの種類によっては注意が必要な場合があります。
実際に使う前に、必ず商品の成分や注意書きを読んでから使うようにしましょう。
害虫駆除に使われる薬剤の種類は大きく3つのタイプにわかれます。
殺虫剤
殺虫剤には害虫に直接吹きかけるスプレータイプと、部屋などの広範囲に広がるくん煙タイプの2種類にわかれます。
家庭でよく使われている殺虫剤には、除虫菊と呼ばれる植物の殺虫成分と、除虫菊と似たピレスロイドと呼ばれる化学物質が使われています。
ピレスロイド系の殺虫成分は、人間や犬猫、鳥類がいる家庭で使っても問題はありません。
粘着シート
ゴキブリなどの害虫には粘着シートも効果的です。
ただし、ハムスターなどの小型ペットを飼っている場合、ペットが粘着シートに引っかかる可能性があります。
捕獲用のシートは粘着力が強く、ペットが引っかかってしまうとなかなか取れません。
小型ペットを飼っている場合は、粘着シートの使用を控えた方がよいかもしれません。
ベイト剤
アリやゴキブリなど大量に発生するタイプはベイト剤が効果的です。
ベイト剤とは毒餌のことで、毒餌を食べたゴキブリなどの死骸を仲間が食べることで連鎖的に駆除できるものです。
こちらは人体にも影響のあるものが配合されているものもあり、ペットが誤飲してしまうと中毒症状を引き起こす恐れもあります。
こちらもペットを飼っている場合は不向きなタイプだと言えます。
以上のように、ペットを飼っていても使用できるものと控えた方がよいものがあるので、用途に合わせて適切なものを選んで使用しましょう。
ペットのいる家庭で殺虫剤を使う際の注意点
上記のように、犬猫や鳥類がいる家庭でも、ピレスロイド系の殺虫剤であれば使えます。
ただし、使用時の注意点を覚えておきましょう。
直接吸い込まないようにする
人体やペットに影響の少ない成分であるとはいえ、大量に吸い込むと危険です。
ペットに近い位置にいる害虫に殺虫剤を吹きかけると、ペットにも直接、殺虫剤の成分がかかってしまいます。
ペットから離れた場所で使用するようにしましょう。
殺虫剤が危険になるペットがいる
殺虫剤の成分が危険となるペットも存在します。
金魚などの観賞用の魚や、両生類、トカゲなどの爬虫類にとっては、ピレスロイド系の成分が毒となります。
また、殺虫剤であるため、昆虫にとっては危険です。
該当するペットを飼っている家庭であれば、殺虫剤を使う前に、害虫駆除を行う部屋から出してください。
部屋を移すのが難しいのであれば、殺虫剤やくん煙剤を使わない駆除方法を実践してみてください。
化学物質過敏症や喘息の人も注意
化学物質過敏症や喘息の人も注意が必要です。
該当する病気を持っている人は、家庭内で殺虫剤を使うと体調を崩す恐れがあるからです。
また、ペットによってはアレルギーを示す場合もあります。
もし殺虫剤を使って、自分やペットの体調が悪くなった場合は、すぐに殺虫剤の使用を中止してください。
必要であれば、医師の診察も受けなければいけません。
猫がいる場合はハッカ系の成分に注意
猫を飼っている場合は、ハッカの成分に注意してください。
猫は、ハッカ油に含まれている成分をうまく体外に出せないためであり、匂いを嗅ぐだけでも体調を崩す可能性もあります。
猫を飼っている家庭であれば、殺虫剤の成分をよく見ておいて、ハッカ油の成分が使われている場合は使ってはいけません。
薬剤を使わない害虫駆除の方法があるので、実践してみてください。
ペットのいる家庭でくん煙剤を使う際の注意点
くん煙剤も同様に、犬や猫、鳥類への安全性が高い成分が使われていますが、注意点があります。
くん煙剤を使う場合はペットも外出
くん煙剤の煙もスプレーと同様に大量に吸い込むのは危険です。
くん煙剤の効果は製品によって違いますが、1~2時間程度かかる場合は、ペットと一緒に公園で時間を潰すのがおすすめです。
数十分程度で終わる場合は、ドライブなどをして、くん煙剤の煙がなくなるのを待ちましょう。
魚や昆虫はくん煙剤も危険
煙剤くん煙剤の成分は、魚や昆虫にとっては毒となるため危険です。
使ったあとにすぐに部屋内に入れると、死んでしまう恐れがあるため、使用後3日程度は部屋に戻さないようにしましょう。
小屋など違う建物に避難するのが安心です。
植物にも影響があるかもしれない
植物を部屋内に置いている場合は、くん煙剤によって枯れる可能性があります。
1部屋にしか使わない場合は部屋の外に出し、家中に使う場合は外に出しましょう。
大きい植物で外に出しづらいときは、ポリ袋で包んでおけば大丈夫です。
薬剤を使わない害虫駆除の方法
猫にとってはハッカの成分が毒になったり、魚や昆虫にとっては殺虫剤そのものが使えなかったりします。
また、ペットの他に赤ちゃんもいる場合は、健康への影響も心配です。
ここでは薬剤を使わない害虫駆除の方法を紹介します。
冷却スプレー
市販の殺虫剤であれば、害虫を急速冷凍させて駆除する、冷却式のスプレーを使うのがおすすめです。
ピレスロイド系の成分は含まれておらず、冷却成分しか入っていないため、ペットに影響を及ぼす心配はありません。
ただし、人体やペットに吹きかかると凍傷の恐れがあるので、使用の際は十分注意しましょう。
熱湯
熱湯を使った害虫駆除も可能です。
上から熱湯をかければ、ゴキブリなどの害虫駆除が可能であるため、直接降りかかったりしない限りペットへの影響はありません。
ただし、自分自身がやけどしないように注意してください。
ハーブやアロマ
ペットが猫以外であれば、ハーブやアロマを使った害虫駆除も可能です。
レモングラスやペパーミントなどのハーブは、害虫駆除の成分も含まれています。
お茶パックにハーブを入れてから、害虫の通り道に置いたりアロマを炊いたりしましょう。
猫は前述のとおり、ハッカの成分をうまく体外に排出できないため、猫を飼っている場合は他の方法を試してください。
ペットの種類に合わせて適切な対処をしてから害虫を駆除しよう
大切なペットに影響が出ないよう、害虫駆除剤の影響についてしっかり把握しておきましょう。
市販の殺虫剤は様々な種類がありますが、対象とする害虫の種類や飼っているペットの種類に合わせて適切なものを使用する必要があります。
害虫を駆除してペットと共に快適な生活ができるよう、今回の内容をぜひ役立ててください。
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