【店舗向け記事】インターネットを使った販促 Series.1

はじめに

①本記事の目的と構成

本記事の目的は、昨今急速に拡大するインターネットを使った集客を始めたい事業者がWEBへの理解と適切な販促を実践する為の手助けとなる情報を提供することです。これからスタートするという方だけでなく、今自分でやっているけどうまく行かないなど悩んでいる方向けのガイドとなることを目指しています。

昨今日本国民のほとんどがスマートフォンを持ちいつでもどこでも情報を検索する事が出来る様になりました。

特に緊急系の修理におけるユーザーのお店探しは必然的にお客様のほとんどがネットからの問い合わせの割合が増えており、集客会社に頼らず自社で集客をしたい。店舗の出張対応エリアのお客様にお店を知って欲しいなどインターネットを使った集客を増やしたいといった店舗・事業者さんのニーズも高まっていますが、ネット広告の世界にはいくつものプレイヤーが存在し、当然潤沢な予算や専門チームを有する大手もいる中で勝ち残るには相当な努力が必要であることを理解する必要があります。

まずネットを使った集客を成功させる為にはいくつかのポイントを考慮することが重要ですが本記事では分かり易く解説していきます。

②インターネットを使った集客を成功させる為のポイントその1

実際に店舗の見込み客となるユーザーがどの様にお店を探すのか?検索するキーワード・依頼を検討する為に重要視する要素を理解して、自店舗のネット集客の計画を立てなければなりません。

ポイント1は実は当たり前なのですが、意外と見落としがちな事があります。

③インターネットを使った集客を成功させる為のポイントその2

検索エンジンの仕組み・使えるツールの種類・対策の方法・対策に掛かるコスト・時間などいくつもある要素を理解し、それらの要素を適切に組み合わせて計画を立てなければなりません。

それがポイントその2です。

ユーザーの動きを知る

ユーザーの検索は全てキーワードに置き換えられている

結論から書くとトラブルに陥ったユーザーが解決方法を探すためにはGoogleやYahoo!などの検索エンジンを使って「地域・トラブル内容」の2つのキーワードで探します。これは出張修理以外でも例えば美味しいレストランを探す。痛くない歯医者を探すなどありますが、トラブル解決業者は普段使うことがないからこそ、どこに、どんなお店が、どんなサービスを、どれくらいの価格で、いつまでに 解決してくれるのか?の情報がないからわざわざネットで検索していると考えて良いでしょう。

既存顧客を含めてお店の名前を知っていれば最初から店名で検索し、営業時間の確認程度で電話帳の様な使い方ということもありますが出張修理系でそこまで認知度のあるブランドはほぼありません。(一部テレビCMなどマスを使った広告を打っている企業は別ですが)

なので、今回のテーマである「ネットで新規の集客を成功させる」にはあなたのお店を知らないユーザーが最も検索する「地域・トラブル内容」をキーワード化して対策するということが基本中の基本なのです。

キーワード対策を行うにはいくつかの方法がある

先の、地域とトラブル内容で出来るだ上位に来るように対策するにはいくつかの方法があります。

まず、Googleを例にすると大きく分けて4つあります。

①Googleの広告(Google Ads)

②Googleマップ(Google Maps)

③ポータルサイト(Portal Websites)

④自社ホームページ(Company Website)

それぞれのその方法の種類・特徴を分かり易く解説します。

Googleの広告(Google Ads)リスティング広告やディスプレイ広告

  • 特徴:
    • Googleの検索結果や他のウェブサイト上でスポンサー広告枠として表示される広告。
    • キーワードに基づいてターゲットを絞り込み、リーチを最適化できる。
    • クリックごとの課金制度(PPC)で、広告効果を効率的に測定できる。
  • メリット:
    • 即座に効果を見ることができ、迅速な結果を得ることが可能。
    • ターゲットを細かく設定できるため、効率的な広告キャンペーンを実施できる。
  • デメリット:
    • 毎回のクリックに費用がかかるため、長期的な広告運用には予算が必要。
    • 競争が激しい業種ではクリック単価が高くなる可能性がある。

Googleマップ(Google Maps)MEO対策に最も適したツール

  • 特徴:
    • 地理的位置情報を提供し、地元のお店やサービスを見つけやすくする。
    • ビジネスリスティングやレビューを表示し、消費者に情報を提供する。
  • メリット:
    • 地域密着型ビジネスにとって有用であり、地元の顧客を獲得しやすい。
    • Google検索結果の上位にランク付けされるため、オーガニックな集客効果が期待できる。
  • デメリット:
    • ビジネスリスティングの更新や管理が必要であり、適切な情報を提供する必要がある。
    • レビュー(口コミ)が悪い場合、ビジネスに悪影響を与える可能性がある。

ポータルサイト(Portal Websites)業者比較サイトや見積り比較サイト

  • 特徴:
    • 多様な情報やサービスを提供するウェブプラットフォーム。
    • 大手ポータルサイトは大規模な利用者ベースを持ち、幅広い分野に関する情報を提供する。
  • メリット:
    • 大規模な利用者ベースがあり、広範囲に情報を発信できる。
    • 多様なコンテンツが提供されるため、様々なターゲット層にアプローチできる。
  • デメリット:
    • 競合他社や広告主が多く、目立つためには追加の費用や労力が必要。
    • ポータルサイト独自のルールや制約に従う必要があり、自由度が制限される場合がある。

自社ホームページ(Company Website)

  • 特徴:
    • 自店舗のビジネスやサービスに関する情報を掲載した公式ウェブサイト。
    • SEO戦略により、検索エンジンからの有機的なトラフィックを増やすことができる。
  • メリット:
    • ブランドのオンラインプレゼンスを構築し、信頼性や専門性を高めることができる。
    • コンテンツの制御が可能であり、ビジネスの情報を自由にカスタマイズできる。
  • デメリット:
    • ウェブサイトの制作や運用には時間とリソースが必要であり、初期投資が必要。
    • 検索エンジンでの上位表示には競争が激しく、効果を実感するまでに時間がかかる場合がある。

以上がそれぞれのプラットフォームの特徴やメリット、デメリットです。これらの情報を元に、ビジネスのニーズや予算、目標に合わせて最適な集客戦略を構築することが重要です。

気になるそれぞれの対策の費用効果と予算

それでは一番気になる費用対効果と実際に運用する際の予算を解説してみましょう。

Googleの広告(Google Ads)

  • 費用効果:効果的なキーワードの選定や広告の最適化により、クリックごとに支払う広告費を最小限に抑えることができる。(基本クリックされなければ予算は消化されない)
  • 必要な予算:毎月の予算は広告の競争度やターゲットの選定によって異なるが、少なくとも狭い地域を対象に一つの業種でも数万円、エリアを広げたり複数業種をカバーする場合は数百万円以上の予算が必要とされることが一般的です。また獲得したクリックを実際の問い合わせにつなげる為に、ユーザーに訴求しやすいLPの制作が必要になることが多くその場合数十万円の初期投資や、毎月のメンテンスコストがかかる事を覚えておきましょう。

Googleマップ(Google Maps)

  • 費用効果:正確な情報提供と地域密着型のビジネスに対する優れた露出を得ることができ、比較的低コストで効果的な広告を展開できる。
  • 必要な予算:Googleマップ上でのビジネスリスティングの作成や更新には通常追加の費用がかからず、無料で利用できます。ただし何もせずに上位表示される訳ではなく、業者に依頼すると毎月数万円の対策予算が必要になります。また上位表示されるまでは時間がかかる場合もありその分の予算もあらかじめみておく必要があります。

ポータルサイト(Portal Websites)

  • 費用効果:広告主としては、大手ポータルサイトを活用することで多くのユーザーにリーチできるため、費用対効果が高いことがあります。
  • 必要な予算:広告主としての予算はポータルサイトのトラフィックや広告プランに応じて異なりますが、生活サービス系比較サイトや見積り比較サイトなどの場合はマッチングに対しての従量課金型が多く1件当たりの紹介単価が15〜40%の広告費が必要とされています。

自社ホームページ(Company Website)

  • 費用効果:長期的な視野で見ると、SEOによるウェブサイトの最適化はコスト効率が高く、持続的なトラフィックとリードをもたらすことができる。
  • 必要な予算:ウェブサイトの制作には初期投資が必要です。最低限のホームページを作るだけなら数万円からス100万円とピンキリですが可能です。しかし作ったホームページもユーザーに見てもらえなければ意味がなく、大手の参入で競争の激しい出張修理系の場合はSEO対策のための予算は月額数万円から数十万円単位で予算を組む必要が出てくるでしょう。

最近では見積りマッチングサービスやマーケットプレイス型サービスも含めて資本力のある大手の参入で地域の小規模事業者や個人店にとってSEO対策の難易度は非常に高くなっています。どれを対策するにも知識とある程度の予算がなければ体感できるほどの集客を実現するのは極めて困難でしょう。また年々高騰する広告コストをユーザーへの提供価格に転嫁することも高い・ぼったくりなどのネガティブイメージを考えると結果として事業者だけが薄利で頑張らなければならないという悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

自社ホームページだけで集客出来るのか?

さて限られた予算をどこかに使うのであればホームページという方も多いでしょう。さきほどまとめた様に他のツールの大半が毎月の使い切りなので、同じ予算を毎月かけても広告を辞めるとがくんと売上が下がってしまうリスクがありますがホームページは上位に定着すれば集客効果もブランディングにも貢献出来るので長い目でみれば当然投資の価値はあります。しかしホームページを一から作成してSEOで上位にすることは可能ですが、時間と費用がかかることを理解しておく必要があります。以下に、それぞれの要素について詳しく説明します。

  • 可能性:
    • ホームページを適切に作成し、SEO戦略を実行することで、競合他社より上位にランク付けされる可能性があります。
    • コンテンツの質、キーワードの適切な使用、外部リンクの獲得など、多くの要因がランキングに影響します。
  • 時間軸:
    • SEOの効果は即時ではなく、時間がかかる場合があります。競合が激しい業種では、上位ランキングを獲得するまでに早くても数ヶ月から数年かかることがあります。
    • ランキングの変動やアルゴリズムの更新も影響します。そのため、継続的な努力と調整が必要です。
  • 費用:
    • SEOの費用は、様々な要素によって異なります。主な要素は以下の通りです。
      • ウェブサイトの作成費用: プロのウェブデザイナーや開発者に依頼する場合、費用は高額になる可能性があります。
      • SEOのコンサルティングまたは代行サービス: SEOエージェンシーや専門家に依頼する場合、月額または一回限りの費用がかかります。
      • コンテンツ作成費用: SEOに適したコンテンツを作成するために、ライターの雇用や写真の購入などの費用がかかる場合があります。
      • データ分析と改善:ウェブサイトやオンライン広告の分析データを活用し、戦略やタクティクスを改善します。専門知識と経験が必要で外部に委託する場合はやはり費用がかかってしまいます。
      • 費用は、ウェブサイトの規模や機能、SEOの競争度合いなどによって異なりますが仮にインハウス型(社内で経験者を採用し対策を行うこと)であったとしてもやはり月に数十万〜百万円単位の予算が必要です。

まとめFeedBookの結論としてはホームページは必ず必要ですが「入口として使うのではなく出口として使う」戦略がおすすめです。理由としてはSEOで上位にランク付けされることは可能ですが、それには時間と努力、そして費用が必要です。特に競合が激しい出張修理業種では、戦略的なアプローチと長期的な視野が重要です。毎月何十万・何百万もの費用をかけて一体何件の受注があれば利益が残るのか?冷静に考えて小規模事業者の場合は限られた広告予算を最大限効率的に使う為に全体をみて設計と予算の配分を行う必要があります。

入口ではなく出口で使う?一体それでどうやって少ない予算で集客を増やすことが出来るの?

ヒントを次の記事にまとめていますので続きが気になる方は是非そちらもお読みください。

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